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六は新宿駅で電車を降りると、後ろについた犯人に指示されるまま町を歩いた。 その間もヘアゴムで根元を縛られた性器は勃起したままで、六は周りの視線を気にして、恥辱に耐えながら犯人の指示通りに進んだ。 やがて日が暮れ、西新宿辺りの静かな住宅街にさしかかった時、六は突然後頭部を強く殴りつけられて気を失ってしまった。その場で倒れ込もうとする六の体を左腕で支えながら、犯人は小型銃を右手に持ったまま、またも残忍な笑みを浮かべた。 周りに人一人いなかったのをいいことに、犯人は小型銃をロングジャケットの懐にしまい、六を背負って再び歩き出す。 犯人が目指した先は築40年近く経っていそうな、古ぼけた二階建てのアパートだった。老朽化が進んでおり、コンクリートの外壁は黒ずみ、鉄製の階段は塗装が剥げて錆びついている。 犯人は階段を上がって、二階の角部屋に入ると、キッチンを横切って六畳の和室に六を運んだ。 六はそれから一時間と経たないうちに目を覚ました。蛍光灯の強い光に顔をしかめながら目を開いた次の瞬間には、はっとして勢いよく飛び起きていた。辺りを見回すと、そこで初めて犯人と目が合った。 「気がついたか」 部屋着に着替えた犯人は、20代後半くらいの長身痩躯の男だった。頬は削げており、口元には無精髭を生やしているが、女好きのしそうな端正な顔立ちをしている。だがカラーリングで傷んだ髪からのぞく眼差しは、剣呑な光を帯び、射すくめられるような鋭さがあった。 六は男を知っていた。男は裏社会では言わずと知れた『掃除屋』と呼ばれる凄腕スナイパー、Mr.KKだった。 KKは、刀もなく身構えている六に再び小型銃の銃口を向けると、ベッドから降りるよう命令する。 「俺をどうするつもりなんだ」 六はベッドから降りて直立すると、悔しまぎれにKKに問いかけた。 「なに、おとなしく言うこと聞いてりゃ、すぐに帰してやるよ。着物を脱いで裸になれ」 KKは片手で銃の安全装置を外しながら、日常会話でもするかのごとく穏やかな口調で答えた。 相手は本気なのだ。六は覚悟を決め、おそるおそる後ろ手で帯をほどくと、黒い着物を畳に落とした。それから乾いた越中褌の紐を引っ張り、根元をヘアゴムで縛られたままの性器をあらわにすると、両手でそこを隠して俯いた。 「今さら恥ずかしがることもないだろ。チンポから手をどけろ」 六が股間から手をのけて横につけると、KKは上から下まで、六の裸体を舐めるようにながめる。 「結構いい体してんじゃん」 KKの指摘通り、六は武術の鍛錬によって鍛え上げられた、たくましい体つきをしていた。全身の筋肉が盛り上がり、特に胸と尻がむちむちと肉感的で、性欲さえそそられそうだった。 股間に目をやると、陰茎はさすがに萎えて、くたりと頭を下げていた。電車の中で剥いた包皮も、亀頭まで被さってしまっている。六は痛々しいほどに顔を赤くして俯き、まっすぐ下ろした両手を強く握りしめていた。 KKは座卓の上に安全装置をかけた小型銃を置くと、やおら座椅子から立ち上がり、六の前まで歩み寄ってきた。畳に落ちた黒い帯を拾い上げ、それで六を後ろ手に縛ると、再びベッドに横たわらせる。 KKはベッドサイドに座ると、右手で六の陰茎からヘアゴムを抜き取り、性器全体を揉みしだく。六の性器は冷たい手の中で踊りながら、みるみるうちに膨れ上がった。KKは六の感度のよさに、満足げにほくそ笑んだ。 「俺、ちょっと前から**デパートの清掃してて、時々お前のこと見かけてたんだ。いかにも堅物そうなお前が、俺の下でヒイヒイ泣きわめいたらどんなに面白いかって興味が湧いて、いろいろ準備してたんだ…」 KKは座卓の上に置いてあった紙袋の中に左手を伸ばすと、中から卵形の小さな玩具を取り出し、コードを垂らして六の目の前に見せつけた。 「これはローターっていうんだ。スイッチを入れると振動する」 KKが親指でコントローラーのつまみを最大まで回し、吊り下げられた振動部が低い音を立てて振動を始める。 そのままKKが振動部を六の鳩尾に落とすと、六は短く悲鳴を上げて上体を跳ねさせた。玩具の登場に怯え、緊張しているらしかった。 KKは六を見下ろして嘲笑うと、振動部を転がして、六の左乳首にあてがう。 「…っ」 ローターに刺激され、六の乳首がぷっくりと勃ち上がる。KKはコントローラーをシーツの上に置き、右手で振動部をつまみ、乳輪に沿って円を描いて擦りつける。 「う…」 六は目を伏せて、脇に顔を反らし、明らかに感じている反応を見せた。KKはそのままローターで乳首を刺激しながら、六の上に覆い被さるように移動し、喉元に噛みついて舐め始めた。 責められている箇所から湧く快楽から逃れようと六は身をよじるが、腰を中心にくねる動きはよりKKの嗜虐心を煽らせる。 「あぁっ!やめ…うぅっ、うん…っ!」 いきなり馴らされてもいない肛門にローターをねじ込まれ始め、無理やりそこを押し広げられる激痛に、六が悲鳴を上げてのけぞる。 KKは六の喉元に噛みついたまま笑みを浮かべ、振動部をぐりぐりと回しながら肛門に埋めていく。 六は膝を立てて踏ん張り、振動しているローターから逃れようと必死に上下に腰を振って抵抗する。だが痛みで萎えるはずの陰茎は勃起したままで、腰が振れるのに合わせて振り回されながら汁を散らしている。 「ああああぁッ!」 KKの人差し指が第二関節まで埋まった瞬間、振動部が前立腺を刺激し、六は下半身を硬直させて絶頂を迎えた。 怒張した性器の先から潮吹きのごとく濃い精液を噴き出させ、こぼれんばかりに見開かれた目からは涙が流れている。一気に収縮してKKの指を締めつけた直腸はだくだくと波打っていた。 六の直腸が弛んだところでKKはローターを残して指を引き抜いた。 六は浮き上がっていた尻をどさりとつき、絶頂の余韻で自失した表情を浮かべながら、びくびくと小さく裸体を震わせている。無理やりこじ開けられた肛門は切れてはいなかったが、擦れたために赤く腫れ上がっていた。 KKはさも満足そうに笑み、ローターの電源を切って、六の上から退く。スウェットのズボンの股間の辺りに精液がついていた。途端にKKによからぬ考えが浮かび、シーツに視線を落として未だ呆然としている六の短い髪を鷲掴み、力まかせに引っ張り上げて上体を起こさせる。 「痛ぇ…!」 「お前の出したもんでズボンが汚れただろうが、舐めてきれいにしろ」 「ぐっ!」 言い終わる前にKKは六を引き倒して、六の顔面を自分の股間に押しつけた。スウェットの布越しに勃起した性器を押し当てられ、思わず生理的嫌悪が湧き起こり、六はKKに後頭部を抑えつけられながらも腰を引いて抵抗した。 KKは空いていた手でローターのコントローラーを取ると、つまみを中に合わせる。 「あああぁー…。あん、あぁ…はぁっ」 直腸に残された振動部が再び前立腺を刺激し始め、先ほどより弱い振動とはいえ、六は肛門からコードを生やした尻を上げてKKの股間で甘えた声を漏らす。射精して、いったんは萎えた陰茎がぴくぴくとかすかに蠢きながら頭をもたげ始めている。 KKは六の頭を抑えつけていた手を離し、ズボンとボクサーパンツを膝までずり下ろすと、あらわになった性器を六の顔面に押しつけた。 「うぅ…っ!」 「嫌がってないで、さっさとしゃぶれよ。ほら」 KKはコントローラーを握っていた手で自分の陰茎の根元を支え、鈴口から滲み出ている先走りを六の薄い唇に塗りたくるように亀頭を押しつける。 発汗して蒸れた陰部臭が鼻を突き、塩辛い先走りを味わされながら六は顔を逸らして抵抗していたが、KKに執拗に亀頭を押しつけられ続け、観念して小さく口を開いた。亀頭の先に吸いつき、拙いフェラチオを始める。 「んっ…ちゅうぅ…んぁ…ちゅっ、んむぅ…」 ローターで前立腺を刺激され、快楽に耐えながら、六は鈴口から先走りを吸い出すようにKKの亀頭に吸いついている。六の性器は完全に勃起し、へそにつかんばかりだった。 KKは強気な六を屈服させ、その上自分の性器をしゃぶらせていることに興奮し、湧き起こり始めた快楽に思わず身震いした。髪を掴んで六の頭を支え、亀頭全体を咥えさせるように腰を前に動かす。 「んんっ…」 「先っぽ吸ってばかりじゃ埒が明かねえだろ。吸いつきながら頭を前後させろ」 六はKKに言われるまま、頭を前後に動かし始めた。亀頭が口から抜けそうになるたびにいやらしい声が漏れる。意識に反して漏れる声とはいえ、六にとっては恥辱以外の何物でもなかった。 しかしそれが未だ残る六の羞恥心を一層昂ぶらすと、下半身を切なく疼かせ、じんわりと新たな先走りをあふれ出させるのである。六は刺激を待ち望んでいる自分の性器を持て余しながら、KKにばれないように内股に性器を挟んでもじもじと擦り合わせ、目を伏せてひたすらKKの亀頭を刺激し続けた。 「ちゅっ…あふっ、ちゅっ、ちゅぽっ…、んぁ…はぷ…んっ」 亀頭に口内の生温かな粘膜がまとわりつき、KKは快楽にうっすら笑みを薄れさせながらも、六の声に艶が出だしたことに気がついていた。さらに六の尻までが細かく揺さぶられている。 与えられる快楽が飽和状態にありながら、射精できずに焦らされて、そろそろ我慢も限界なのだろうとKKは思った。 「ヘタクソだな。もっと奥まで咥えろよ。俺より先にイッたら許さねえからな」 「んああぁ!」 脅しと共にローターの出力を最大まで上げられ、六は思わずKKの性器から顔を離したが、KKに髪を掴んで引き戻され、今度は陰茎を根元まで咥えさせられた。喉を突かれ、一瞬えずきそうになる。 六は固くつぶった目に涙を滲ませながら、先ほどに増して激しく頭を揺さぶった。 「んん!んふっ、ふっ…んむっ、むうっ、んぅー…っ!」 鼻息を漏らしながら必死に陰茎を頬張る六がたまらなく煽情的で、それだけでKKは危うく達しそうになったが、とうとう六の方が先に痙攣を起こして絶頂を迎えてしまった。 開けきった鈴口から精液を放射し、内股に挟まれて張り出した睾丸の上で、ローターを咥え込んだ肛門がひくひくとわなないている。 KKは六が達したのを確認すると新たな嗜虐心が湧き、六の口から勃起したままの陰茎を引き抜くと、六をシーツの上にうつ伏せに投げ出した。膝まで下ろした衣類を引き上げると、ぐったりとしている六の腰を持ち上げ、いやらしく盛り上がった尻に平手を叩き込む。 「あはぁっ!」 乾いた音が鳴り響き、六は反射的に腰を引くように背中を丸めながら、口の中に溜め込んでいたよだれを垂れ流して嬌声を上げた。射精の直後でまだ熱い性器が、中空で残っていた精液をこぼしている。KKは口元を歪めて笑うと、続けざまに六の尻を打ち据えていく。 「痛えっ、あんっ、あっ」 「俺より先にイクなっつったろうが、あぁ?」 「あぁん」 ひとしきりぶたれ、すっかり赤く腫れ上がって敏感になった尻たぶを片方鷲掴んで割り開かれ、六は鈍い痛みから変換された弱い快楽にさえ声を上げる。 KKの口調は咎めるというより面白がっているようで、屈辱を受けながらも、快楽を感じまくっている六の痴態を見るのが愉快でしょうがないようだった。 KKは六の尻を割り開いたまま、六にローターの排泄を命令する。上体を伏せ、尻だけを高く突き上げさせられ、六は蠕動でローターの振動部を肛門から押し出そうといきみ始める。 「あっ…」 しかしローターの出力は未だ最大のままであり、いきむと同時に激しく振動している振動部を締めつけるため、六は排泄をするどころか再び尻だけで絶頂を迎えそうになる。 六は脱力しながらも必死にいきんでローターを排泄しようとするが、そのたびに振動部を前立腺に強く押しつけてしまい、身悶えする。KKは一向にローターを排泄しない六の尻を容赦なく痛めつけて、またも愉快そうに嘲笑った。 「なにもたもたしてんだ。出さねえとずっとこのままだぜ」 「あぁ…っ」 KKに空いた指先で肛門をくるくると撫でられ、六はうめきとも喘ぎともつかない声を上げる。コードが続いている肛門が、腸液を垂らしながらひくひくと収縮を繰り返している。 六が再びいきみ出し、尻が強張る。六は小さな鼻息や喘ぎ声を交えながらローターを押し出し、突っ張った尻たぶの谷間からついにピンク色のそれの頭をのぞかせた。KKは下品ににやにやと笑いながら、ローターに括約筋を押し広げられた肛門を見つめている。 「ふ、あ…ん、んう…んあっ!」 半分出たところでいったん引っ込めながらも、下腹に力を入れて六はローターを排泄した。ぽとりと軽い音を立てて、腸液にまみれた振動部がシーツに産み落とされた。 KKはローターの電源を切り、ぽっかりと口を開けたままの肛門に、人差し指と中指をゆっくりと挿入する。 「あ、あ…っ」 くちゅりとかすかな音が立ち、接合部から腸液があふれ出た。とろのように柔らかな湿った肉襞が二本の指に絡みつき、六の尻がわななく。KKはその反応に味をしめ、六の羞恥を煽るようにわざと音を立てて、大きく指を抜き差しし始める。 「うっ…はぁ、はぁ…あ、ああぁ…」 KKの節くれ立った指が前立腺を擦って行き来し、くちゅくちゅと粘着質で卑猥な音が絶え間なく鳴り響く。六は後ろに回された両手を力が入る限り握りしめ、KKの指から逃れようと尻を前後に細かく揺さぶる。 だが指を引き抜かれる瞬間の、充血した内壁がめくれ上がり、まるで排泄をしているような背徳的な快楽に、六はいつしか酔いしれていた。 しかしそのうち本当に直腸に固形物が下りてくる感覚がして、六が便意を覚えるのと同時に、それを見透かしたKKの嘲笑を含んだ声が降ってきた。 「おいおい、クソが下りてきたぜ。ここでする気かよ?」 「か、掻きっ、回すなっ…ああっ、で、出るっ」 KKに直腸を広げるように掻き回され、六はせめて最悪の事態だけは免れようと必死に肛門を締める。しかし前立腺を刺激されると下半身が萎え、緩んだ接合部のすき間から腸液に混じって、小さく屁が漏れ出る。 六はとうとう喉から鳴咽を漏らしながら、抵抗を続けた。 一方でKKはきゅうきゅうと力なく狭めてくる六の直腸を無遠慮にまさぐりながら、徐々に指を引き抜いていた。内壁から腸液が滲み出ていて、滑りがよくなった直腸をするすると糞便が下りてくる。 そうして固めの糞便が前立腺の上まで下りてきたところで、KKは勢いよく指を突っ込んで糞便を押し戻した。 「んんぁっ!」 こつこつとした糞便の表面が前立腺を擦り上げ、六は尻を跳ねさせた。指やローターで犯されているのとは違う種類の興奮が、すでに半勃ち状態だった六の陰茎をさらに奮い立たせ、糞便に犯されて感じているという事実が、六の自尊心に響いていく。 あまりに惨めな自分の姿に、六はシーツに顔を押しつけ、声を殺して泣いている。刀がなくとも、手さえ自由になれば、KKを半殺しにしてやりたかった。しかし心の奥底ではもっと苛烈な陵辱を望んでいる自分がいることが、何よりも六自身を惨めに感じさせていた。 「ちょうどいい。お前、今からクソでオナニーしろよ」 KKは六が泣いているのには触れず、新しい遊びを思いついたように嬉々とした声で命令する。空いた手で六の両手首を拘束していた帯をほどき、そのまま右手を肛門にあてがわせるように引っ張り、直腸に沈めていたもう一方の指を六が粗相をするぎりぎりまで引き抜いていく。 六は必死に首を横に振って、自分の指を肛門に入れるなどできないとでも言うようにKKを見上げて哀願したが、KKは嫌味な薄ら笑いを浮かべるだけで全く取り合おうとしなかった。 「ほら、早く指突っ込まねえと、クソが漏れちまうぜ。ベッドに漏らしてみろ、お前に片づけさせるからな」 「ぐ…」 意を決して、六は震える右手の人差し指の腹をおそるおそる肛門にあてがった。少しでも力加減を誤ると、肛門を突破してしまいそうなところまで糞便が下りてきてしまっていた。 六は深く息を吐いて力を抜くと、KKの指の上から追加するように人差し指を挿入する。 「んう…っ!」 つぷりと三本目の指が肛門を突破して侵入した軽い衝撃が脳天を貫き、六は背中を弓なりに反らしてうめき声を上げる。体を支えている左手でシーツを鷲掴み、入れ替わりに完全に引き抜かれたKKの指の代わりに、六は自分の指を直腸に進めていく。 「んくっ…、あっ、あっ、あぁ」 他人に見られている前で初めてアナルオナニーをし、さらには糞便まで掻き回しているのだと思うと、六は理性を振り切ってオナニーに没頭した。 手すさびも陰茎を擦ることくらいしか知らなかっただけに、手の動きはぎこちないものだったが、糞便の表面が強い快楽をもたらすある器官に偶然触れると、その動きも急に止まってしまった。 「はぁ…あ、ぁ…」 六は突然尻に強い快楽が走ったことに戸惑いながらも、糞便を掻き分けて腹側の内壁で明らかに膨れている箇所をさすってみては、喜悦のため息を漏らす。 そしてKKが見ている前でむっちりとした太腿を開き、根元までずっぽり飲み込まれた人差し指をわずかに抜き差しし始め、それに合わせて断続的に低くかすれた甘え声を漏らす。 「あ…っ、あっ、んん、はぁ…」 指や肛門が糞便で汚れてきても構わず、六は夢中になって前立腺を擦り、寄せ波のごとく絶えず押し寄せてくる快楽を貪っている。 そのうち物足りなくなってきて、六はシーツを掴んでいた左手で前をさすり出し、肛門に入れていた指も二本に増やしてますます激しくよがり始めた。 「ふっ…、ああ…っ…、はぁ、はぁ…あ、あぁあっ」 六は涙や鼻水でぐしょぐしょになった精悍な顔を切なくゆがませて、淫楽に虜になった男娼そのものの表情を浮かべて喘いでいる。 前後から集中的に陰部に襲いかかってくる快楽から逃れ、あるいは追いすがるように腰を打ち振り、ぐちょぐちょとはしたない音を立てて体液をほとばしらせる。 KKは堅物の書道家というイメージの強かった六の、豹変ともいえる態度の変化を目の当たりにし、釘づけにされたように六の痴態に見入っていた。興奮がさらに昂ぶり、ごくりと生唾を嚥下する。 その直後に我に帰り、いつになく欠いた冷静さを取り戻すと、KKは左手で六の髪を鷲掴み、痛みで六の意識を引き戻させる。 「だいぶいい感じになってきたようだな。 おい六、ベッドから降りて、もう一回俺にフェラしろ。ちゃんとイかせられたらクソも出させてやる」 「う…、わ、わかっ…た」 六はKKの命令に従順に従い、肛門を指で栓をしたままベッドから降りると、おあずけを受けているかのようにKKが性器を露出させるのを待つ。 KKは右手に付着していた糞便を拭い取ったティッシュをゴミ箱に放り込むと、六と向き合うようにベッドサイドに座り、パンツをズボンごと畳に落として下半身を剥き出しにする。 KKの性器は依然として勃起して天を仰ぎ、亀頭の先から陰茎の根元までが先走りで濡れそぼっていた。KKが両脚を大きく開き、ぬめる陰茎の根元を支えて示してやると、六はすぐさま亀頭全体にむしゃぶりついた。
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「お姉、起きてくださいよ。……お姉ったら」 「う、う~ん…。も、ダメ…無理ぃ…」 綿流し祭の打ち上げ後、すっかり出来上がってしまった魅音は私の膝を枕にして伸びていた。 厄介な事になったもんだ。既に今日は泊まると言ってしまった。 一晩これの面倒を見なきゃならないのか…うんざりしながら、今日の事を思い出す。 「本当に二人はそっくりだなぁ」 「そっくりなのは顔だけじゃないんですよ?ほらっ!下着の色も……」 「ぎゃああああっ!!?あ、あんた何すんのよぉおぉお!!!!!!」 真っ赤になって泣きそうなお姉の顔を思い出すだけで笑えてきた。今日は随分とお姉をからかった気がする。 ……こういうスキンシップを、笑って出来るようになるなんて、凄い進歩だ。 ここまで思考を巡らせて、私はまた苦笑した。 今更こんな事を思い出すなんて、……今日は私も酔ってるのかな。 柱に頭を預けて、ゆっくりと目を閉じた。 ――数年前。それはまだ私が『魅音』だった頃の、ほんの些細な悪戯だった。 友人達との隠れんぼの途中、私は少しでも鬼の子の裏をかこうと、普段訪れる事のない河原へと駆けていった。 予想通り、そこは私が一番乗り。あとは死角になる岩の影にでも隠れて、戦況を見れば良い。 そう思って一歩を踏み出した時、かさり、と足から砂利以外の何かを踏んだ感覚が伝わる。 何だろ?……紙?足元に視線を落とすと、それはどうやら雨風に晒されて変色し、みすぼらしい姿に変わり果てた週刊誌…のようだった。 流れついたのか、誰かが捨ておいたのか周辺には同じような雑誌が点々と転がっていた。 ったく、汚いなー……。眉を顰めて踏みつけていた足をどける。 再び駆け出そうとした私は驚きに目を見開いた。週刊誌だと思っていたそれは、どうやら、……世間でいうエロ本という物だった。 今なら一蹴するような低レベルの内容だったが、当時の私は色褪せた女の裸体から目を逸らせないでいた。 ――暫しの間の後、私はゆっくりそこに腰を落とす。そして、石を使って直接触らないよう注意しながらページを捲る。 初めて見るものばかりだった。気持ち悪いけど、……もっと見たい。 妙な背徳感と好奇心に背中を押され、更にページを捲って凝視する。 何度か繰り返した時、私はぎょっとした。 見開きには何枚もの絡み合う女の写真。――そう、所謂レズ物ってやつだ。 「うっわ……」思わず声が漏れる。こんなの女同士で出来るんだ。変なの。ばっちいな。 なのに、私はそれらの記事から目が離せなかった。日が暮れ始め、辺りがオレンジ色に染まっても、睨み付けるように、ずっと見ていた。 「魅音ちゃんみっーけ!」 遠くから聞こえる友人の声にハッとする。隠れる事を忘れていた私はあっさりと見つかり、その日はお開きとなった。 ――――――― 「あっ。お姉ちゃん、お帰り!」 「お帰りなさい、魅音さん。もうすぐお夕飯ですよ」 「んー……ただいまぁ」 出迎える詩音と葛西に適当に相槌を打つ。 家に帰ってもずっとアレが頭から離れない。私はご飯中も、風呂に入ってもずっと上の空の侭だった。 「じゃあお姉ちゃん、おやすみ」 「…おやすみ」 パチリと電気が消される。真っ暗で静かな部屋。……目を瞑るとアレが鮮明に浮かんできて眠れない。 イライラしていると、ふと背中越しに聞こえる詩音の寝息に気付いてそちらを見る。 「…………」 ――どんな感じ、なんだろう。 気付いたら私は体を起こし、もぞもぞと詩音の布団に潜り込んでいた。 ちょっとだけ、……ちょっとだけ、試してみよう。詩音は妹だし、そういうのは知らない筈だから大丈夫。 私は頭まで布団で覆うと詩音の上に重なった。 そっ…とパジャマの上から体を撫でる。詩音は小さな呻き声を洩らして身を捩った。 ゆっくりゆっくり、パジャマの中に手を忍ばせて、鎖骨辺りまでたくし上げる。緊張と興奮で、ゴクリ…と喉が鳴った。 「……。お姉ちゃん…?」突如聞こえた、寝ぼけた詩音の声。驚いて思わず手を引っ込める…が、既に遅し。こんな状況、どうやって説明すれば良いんだ。 「な、何して……んっ…?」 手で詩音の口を塞ぎ、もう片方を人差し指を立てて自らの唇に当てる。 「しーっ!何でもないから、ちょっと静かにしてて」 ぱちぱちと瞬きして不思議そうに私を見る詩音に視線で念を押し、再び体に手を伸ばす。……もう隠す気なんかなかった。……いや、詩音になら別にバレても良いと思ってた。この子が怒ったところでどうってことないし。 「お、おね…ちゃ…!むぐ…」 驚いたような声を無視して、私と同じ程度に膨らみかけた乳房にそっと触れる。 「……詩音、痛い?」 ゆっくりと力を込めて揉むと、それは芯があって堅かった。 ふるふるっと無言で首を左右に振る詩音は恐らく真っ赤になっているだろう。私には容易に想像出来た。 両手で優しく解すように揉みしだく。詩音はパジャマの襟元をくわえて堪ていた。 「っぁ……!」 指が突起に触れた時、びくっと詩音の身が跳ねる。 「……ここ、痛い?」 指の腹でそっと撫でながら視線を上げて様子を見る。 「ん、んん…ち、ちが、う…けど……」 恥ずかしそうに顔を逸らしてもごもごと返す様子に、今日得た知識を反芻する。 「……もしかして、気持ち良いの?」 きゅっと強めに突起を摘むとまた詩音は声を漏らした。 「やっぱりそうでしょ」 「ぁ、ぁっ…ち、ちがっ…!」 いつもと違う詩音の声。息も上がって、摘んだ突起も心なしか硬くなっているようだった。 すごい、あの本の通りだ。 「っ、ひゃ…!ぁ…お、お姉ちゃっ…!?」 すっかり興奮しきった私は満足出来ずに、片方の突起に吸い尽く。 「や、やだぁ……お姉ちゃん、やだっ…」 私の髪を握り込んで、いやいやと首を振る詩音にイジメてやりたい気持ちが膨らむ。 ちゅっ…じゅる、ちゅう… 音を立てて吸い、飴玉のように舐ってやった。そのどこか懐かしい感覚が私にも心地良く、詩音の荒くなった息遣いを聞きながら夢中になって愛撫した。 「はぁっ……はっ…。ん、んんっ…」 長い間覆い被さる私を挟むようにして、もじもじと動く足に気付き、先端から唇を離す。……銀色の糸が隙間から漏れる光できらりと光って綺麗だった。 「どうしたの?もしかして、おしっこ?」 落ち着きない様子の詩音に問うと、潤んだ瞳は戸惑ったようにさまよい、小さく分からないと言った。 「そろそろ、こっちも見たいと思ってたんだ」 丁度良かったので、身を起こし、パジャマのズボンに手をかける。 もうちょっとだけ。もうちょっとだけ良いよね。 びくりと再び詩音の体が跳ね、驚いた表情で私を見る。 「やっ!な、…なんでっ……!?ちょ、待って…お姉ちゃんっ…!」 「…静かにしなって。変なんだったら私が見てあげる。おしっこじゃないんでしょ」 「で、でも……そんな、恥ずかしいよ……」 「どうせ私と一緒なんだから、今更だって。ね?」 「う、うぅ……」 嫌がる詩音を黙らせて、私は半ば無理矢理ズボンと下着を引っ張った。 「……!」 詩音は目を固く瞑って耐えていた。脚を大きく広げて、そこを、見る。 「うわ……」 思わず声が漏れた。初めてちゃんと見る、女の子のあそこ。それは想像以上に複雑な形をしていて……いやらしかった。 私のも、これとおんなじなんだ。そう思うとドキドキした。 まじまじと見た後、大きく息を吸ってから、そっと指で触れる。 くちゅ……。 小さく、響く水音。そこは少し滑っていた。 「詩音……。なんか、濡れてるよ…?もしかしてしちゃった?おしっこ」 「し、してな……」 「でも、ほら……」 もう一度、指を這わせて割れ目をなぞる。先よりも大きく水音が響き、詩音が呻く。 「っぁ…ん!ゃ…」 「詩音……ここも気持ち良い?」 「ちがっ……。は、はぁっ…」 そんな事知っていた。あの本でもここを触ってたから。 「あっはは……、詩音のエッチ」 「っ……!」 陶酔しきった声で煽ると、割れ目に指を挿し入れる。詩音が息を飲むのが分かった。 ちゅっ…くち…ちゅくっ… 初めての感触に指を探るように動かす。その度に詩音は小さく喘ぎ、身を震わせた。 「っん、くっ……ひ、あ、ぁっ…あっ……!」 そのうち、割れ目の中の一番硬い部分を指で押した時に、この子が一番反応する事に気付いた私は、面白くてそこを執拗に弄った。 指先で円を描くようぐりぐりしたり、つまんだり。まるで玩具のスイッチのようで、何度も何度も繰り返した。 「あ、あ、あっ……ゃっ、お、ねぇちゃ……んっ」 背中を仰け反らせ、ビクビクと体を震わせて悶える詩音の顔は、もうぐしゃぐしゃで。 「詩音。詩音のここね、すごいよ。ほら、…もうお布団までびしょびしょなの」 「ん、んんっ…ふっ…、も、も…やっ…!」 顔を寄せて囁いて、示すように大きく水音を響かせる。間近で見る詩音の表情が……あまりに、その………だったから、私は思わず口付けた。 そしたらもう本当にどうでも良くなって、舌で伝う涎を拭い、ちゅうちゅうと夢中で唇を吸いながら下半身を弄る手の動きを早める。 「んっ…む、ぐ…ふ、ふぇっ……」 詩音の手が私の揃いのパジャマを強く強く握り、足が体に絡みつく。 「も…ダメ?もう、つらい?」 返答は無い。…私は名残惜しさを感じつつも、詩音のスイッチを最後にぎゅっと強く摘んだ。 「っ!あっ…ふぁ、あっ、あ……っ!!」 詩音の体が大きく震え、…やがてはぁはぁと荒い息だけを残して静かになった。様子を窺うと、どうやら気を失ってしまったようだ。 取り敢えずそれから私はパジャマを直して証拠隠滅を図る。そして、ぽすんと隣に横になると……詩音を大切なお人形のように抱いて、眠りについた。 ――それから私はこの行為の虜になり、夜な夜な詩音の布団に潜り込んでは体を弄ったり、触らせたりして遊んだ。詩音と秘密を共有するのが楽しかった。 そういう関係は暫く続いたけど、……あの事件。 そう。私が詩音になり、あの子が魅音になってからは自然に…というよりかは互いに気まずくて、するのを止めた。物理的にも離れてしまったし。 そうして今に至る訳だけど、振り返ってみると……とんでもない事をしてたと思う。無知故の恐ろしさというか、若さ故の過ちというか。 それはあの子も同じのようで、その件には一切触れないし、私達の間では所謂『黒歴史』となっている。 だから互いにじゃれるのを避けていたんだけど、最近は…そうでもない。何故か自然と戯れる事が出来る。 時が解決してくれたのだろうか。恋の話で盛り上がり、小突きあって笑う。姉妹として健全化していくようで嬉しかった。 私の膝に頭を預けて、相変わらず間抜けた顔で眠る魅音の頬にそっと触れ、撫でる。 「……詩音。ごめんね?」 その時、ぽたりとスカートに落ちる雫。 魅音の、涎だった。 ……こんな顔、百年の恋も冷めるってもんですよ。私は脱力すると、静かに魅音をずらして自らも寝る準備を始める。 ……そう、互いに思い人が出来た今、忘れた方が良いのだ。 明日になったら今日の酔っ払いお姉の痴態をネタに遊んでやろう。 そんな楽しい未来に思いを馳せて、私も深い眠りについた。
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1― 「いいか! 今の貴様等はクズだ! 戦場で味方の足を引っ張るただのゴミだ! そのゴミを半年で使える様にしなくてはならない、私の苦労が分かるか? 誰が腕を上げていいと言った! まだ下げたままにしておけ!」 夜が近づく夕暮れ時、陸軍訓練所の敷地内に女性の大声がこだまする。 その大声を上げている女性の前で、十数人の男達が這いつくばっている。 男達は腕立て伏せで腕を下げたままの体勢だ。 「そもそも貴様等、軍に志願しておきながら、その体力のなさは何だ?腕立て10回もろくに出来ないのか! このゴミ共め!」 教官であろうその女性は、大声で自分よりも大きい男達を貶す。 そして、腕を下げた姿勢のままの訓練兵である男達の頭を踏みにじる。 どのくらいの時間をその体勢のままでいるように、命令されているのであろうか? 訓練兵は、頭を踏みにじられるという屈辱的な行為をされても、うめき声しか出せない。 「3回目、上げ! ……貴様等はたった3回の腕立て伏せでへばるのか? このゴミ共め!」 女性教官の声で、腕を上げようとする訓練兵達。 だが、1人を除いて腕を上げることはできず、そのままうつ伏せに倒れ込んでしまう。 そんな訓練兵達に罵声を浴びせる女性教官。 倒れている訓練兵の顔を踏み、背中を蹴飛ばし唾を吐きかける。 そんな屈辱的な行為をされても、顔を上げることが出来ない訓練兵。……ただ1人を除いて。 「貴様等のようなゴミは戦場に出ても死ぬだけだ! さっさと辞めちまえ!」 「……めません。絶対に辞めません!」 腕を上げることが出来た唯一の訓練兵が、女性教官を睨み、口を開く。 「……何だと? 貴様、上官に口答えする気か?」 「なんと言われようとも絶対に辞めません! 大事な人を守る為に……オレは戦うんだ!」 訓練兵の言葉にうろたえたのか、頬を赤く染めた女性教官。 だがすぐに冷静さを取り戻し、訓練兵の頭を踏みにじり、声を荒げた。 「キ、キサマァァ……他の者はもういい、部屋に帰ってよし!今日の訓練は終わりだ! だが……コーネフ。貴様はまだ余力がありそうだな? 特別に鍛えてやる!このままトレーニングルームに来い! ……二度と口答えなど出来ぬよう、たっぷりと鍛えてやる」 訓練兵の言葉に怒り心頭なのか、頬を赤く染めたままの女性教官は、そう言い残してその場を去った。 コーネフと呼ばれた訓練兵が、その後を追うようによろよろと歩いていく。 コーネフのおかげで地獄の腕立て伏せから開放された他の訓練兵は、そのよろめく後ろ姿を見送る事しかできなかった。 2― 「コーネフ訓練兵、入ります!」 訓練施設の中のトレーニングルームと書かれた部屋。その部屋のドアをノックして、中からの返事を待つ。 「……コーネフ、貴様1人で来たのか? 他には誰もいないんだろうな?」 「は! 指示通り、自分1人であります!」 「……ホントに1人?」 「は! 1人であります!」 「ホントにホント? ……コーネフ君、早く入って来て。女の子を待たせるなんてダメだぞ?」 「……し、失礼します」 ドアを開き、コーネフを招き入れる教官。 コーネフが部屋に入った瞬間、ドアに鍵をかける。そして微笑みながらコーネフの首に飛びついた。 「コーネフ君遅い! ……ねぇ、さっき言ってた、守りたい大事な人って誰のこと?」 訓練場で見せていた態度はどこへやら? コーネフの胸に顔を埋めながら、軍人らしからぬ細い指で、コーネフの胸にのの字を書いている。 そこにいるのは軍人ではなく、まるで恋人に甘える普通の女の子のようだ。 「そんなの決まってるじゃないか。……フレデリカのことだよ」 「アタシ? ホントにアタシのこと? ウソじゃないよね?」 「本当だよ。オレの入隊理由、知ってるだろ? 君を守る為に軍に入ったんだ。 ……まさか君が鬼教官だったとは知らなかったけどね」 「エヘヘヘ、嬉しいなぁ。アタシ、コーネフ君に守ってもらえるんだ? でもオニ教官って言い方はひどいよ。アタシ、コーネフ君に強くなってほしいからしてるのに……」 コーネフにオニと言われて落ち込んだのか、表情が曇ってしまう。 だが、のの字を書いていた彼女の細い指は、何故かコーネフの上着のボタンを一つずつ外している。 「ゴ、ゴメン、悪気はなかったんだ。言葉のアヤと言うか……でも訓練中のフレデリカ、とてもおっかないし」 「コーネフ君はアタシのことオニだと思ってるんだ?……もう怒った! そんなイジワルなコーネフ君にはお仕置きで~す!」 頬をプクッと膨らませ、コーネフを見上げるフレデリカ。 訓練中には決して見せることのない、彼女の豊かな表情に目を奪われるコーネフ。 気がつけば上着のボタンは全て外され、逞しい胸板が覗いている。 3― 「クンクン……えへへへ、コーネフ君の匂いがする。コーネフ君、すっごく汗掻いてたね?アタシが綺麗にしてあげるね?」 ……ちゅ。ちゅちゅ……ちゅ。 コーネフの上着を脱がしながら、ついばむ様にキスを降らせる。 鍛えている分厚い胸板。男の色気をかもし出している首。……そして唇。 フレデリカはキスの雨を降らしながらコーネフから上着を奪い、投げ捨てる。 そして空いた手を下半身へともって行く。その手に触れるのは、見事に割れている腹筋。 引き締まった尻。逞しい太もも。優しく、まるで氷上を滑るかのような愛撫をする、フレデリカの細く白い指。 ズボンの上からでも十分に気持ちいいのか、恍惚の表情を見せるコーネフ。 キスを降らしながらその表情を確認したフレデリカは、妖しく微笑みコーネフのベルトに手を伸ばす。 「気持ちいい?訓練で疲れてるでしょ?コーネフ君は何もしなくていいからね、アタシが全部してあげる」 耳元で囁き、その耳を口に含む。コーネフの耳に舌が這う度に背筋に電気が走り、軽く噛まれる度に声が漏れる。そんなコーネフの様子に満足げなフレデリカ。 「んふふふふ……相変わらずコーネフ君は感じやすいね。こっちも訓練が必要かな? アタシが……たっぷりと……訓練して……あ・げ・る」 コーネフの耳を十分に堪能したのか、耳から口を離し、囁くフレデリカ。 コーネフもやられてばかりいられないと手を出そうとするも、訓練での腕立て伏せが効いているのか、腕に力が入らずに反撃に出られない。 「フ、フレデリカ、君ばかりズルイよ。オレにもさせてくれ」 「ダ~メ。腕に力が入らない貧弱君は、指を咥えて見てなさいね?」 「君が無茶な腕立てをさせるからじゃないか。30分に1回しか腕立てさせないってのは相当キツイぞ?」 「キツイからこそ訓練なのよ。コーネフ君は下半身の訓練も必要だから……頑張ってね?」 「ええ? ちょ、ちょっと待て! あまりやりすぎると明日の訓練に支障が……うぅ!」 フレデリカは妖しく微笑んだまま、コーネフの異議を無視し、ベルトを外しズボンを剥ぎ取る。 シャワーを浴びていない為、むせ返るようなコーネフの男の匂いも意に介さず、股間に顔を埋める。 そして下着越しにコーネフ自身を口に含む。 「んぁ……んん、すっごい匂い。コーネフ君の匂いだぁ……興奮するぅ」 フレデリカの積極的な口撃に、完全に勃起してしまったコーネフ。 すでに下着は自身のカウパー液と、フレデリカの唾液でベタベタになっている。 「う、うぅ……フレデリカ、待ってくれ!最近訓練疲れで処理してないから、そんなにされたらすぐに……うう!」 「んむ? ……ぷは! もうイっちゃった? こんなに早くちゃダメだぞ? 今日はたっぷりと特訓してあげるわね?」 コーネフは、下着越しに感じるフレデリカの情熱的な舌使いに、我慢しきれず大量の精液を吐き出した。 直接触られる事なく、下着越しに攻められての射精に、男としてのプライドが音を立てて崩れ去る。 しかし、そんな男の心情など関係ないとばかりに再び攻めてくるフレデリカ。 その舌使いに、一度射精して力を失ったペニスは力を取り戻す。 4― 「ん、ジュル…んぁ、コーネフ君の精子、すっごく濃い。よっぽど溜まってたんだ?」 コーネフの下着を降ろし、下着とペニスに付着している出したばかりで温もりの残る精液を口に含む。 そしてコクリと喉を鳴らして飲み込み、妖しく微笑むフレデリカ。 「よかったぁ。もし薄かったら、アタシ以外の他の女に手を出したんじゃないかって、不安になるところだったわ」 「そ、そんな暇ないよ。訓練でフレデリカにしごかれてるんだから、そんな元気残ってない……うう!」 すでに完全勃起しているコーネフを、根元から握り、搾り出すように扱き出すフレデリカ。 そして、わずかに残っていた精液を縛りだし、残っていた精液を亀頭ごとぱくりと口に含み吸い出す。 「ぢゅ、ぢゅぢゅ、ずずず……んん、アタシにしごかれるってこういうことかな?」 しゅこしゅこしゅこ……フレデリカの細い指が、コーネフを包み、優しく扱き出す。 時折、睾丸を口に含み、舌で転がすように愛撫する。 その舌は睾丸に飽き足らず、睾丸から亀頭の先を目指してペニスを這い上がる。 チロチロと裏筋を攻めながら、徐々に上へと進むフレデリカ。 その間にも細い指は、亀頭を撫で回すように優しく蠢いている。 裏筋を蠢きながら上がっていったと思うと、また睾丸まで降りていく。 その往復を何度か繰り返していくうちに、コーネフが音を上げた。 コーネフは、先ほど出したばかりだと言うのに、フレデリカの情熱的な口撃に、再度陥落寸前まで追い込まれてしまったのだ。 「ま、待ってくれ! そんなにされたらまたイッちまう!」 「あん、またイッちゃいそうなの? いいわよ、今度はお口で受け止めてあげる」 あむ……すでに限界間近になっているコーネフを口に含み、喉の奥まで飲み込む。 顔を前後に動かしながら、唇で絞め付け、喉で締め付ける。 そして、空いている手では、睾丸を優しくマッサージしており、コーネフを休ませる気などサラサラないようだ。 そんな圧倒的なフレデリカの口撃に、コーネフはあっけなく降参してしまった。 「う、うう! もう出る! 出すよ……ううう!」 ガシ!っとフレデリカの頭を掴み、腰を叩きつけるように動かし射精する。 ドクドクと喉の奥に出されるコーネフの精液。 フレデリカは嫌な顔一つせず、むしろ嬉しそうに喉を鳴らしながら飲み干そうとしていた。 「んん~! んっく、んく、んく……かはぁ! はぁはぁはぁ、コーネフ君、2回目なのに、すっごい量。飲みきれずに溢れちゃったわ」 口の端から飲みきれずに溢れている精液。それを人差し指ですくい、愛おしそうに眺めた後、口へと運ぶ。 コーネフに見せ付けるようにその精子の付いた指を舐めるフレデリカ。 その一連の動作に目を奪われ、ゴクリとツバを飲み込む。 5― 「……あは! コーネフ君ってやらしいんだ? もうおっきくなってるよ?」 「え? い、いや、これはその……君があまりにも魅力的だから……」 「うふふふ、嬉しいなぁ。好きな人がアタシで元気になってくれるんだもん。ねぇ、その元気なコーネフ君を……ちょうだい?」 コーネフを咥えながら脱いでいたのか、それとも最初から穿いていなかったのか。 床に座り込んだフレデリカが、タイトスカートの中身を見せ付けるように両足を開き座っている。 フレデリカはタイトスカートの下には何も身につけておらず、薄いアンダーヘアーの下にある、テカテカと濡れいている自分自身を指で開き、コーネフに見せ付けた。 目の前で見せつけられている、ピンク色をしたフレデリカ自身。 フレデリカが軍の休暇で田舎に帰って来たときは、毎日のように求め合い、何度も味わってきたはずの物が、今、目の前にある。 自身が軍に入ってまでも守りたいと思ったフレデリカが、女の一番大事なところを見せ、ねだっている。 そのフレデリカの姿に、コーネフの体が勝手に動く。 ……が、訓練の疲れか、はたまたフレデリカに二度絶頂へと導かれたせいか、押し倒そうとするも、焦りからか、躓き、1人で倒れてしまった。 「……コーネフ君? クス、君はまだまだ体力が足りないねぇ。そんなことでアタシを守れるのかな?」 「い、いや、これはちょっと足が滑って……うを?」 コーネフの失態に、一瞬呆れた表情を見せたフレデリカだったが、だったらこうすればいいとばかりに、立ち上がろうとしていたコーネフを仰向けに押し倒し、馬乗りになる。 「やっぱり夜もしっかり訓練してあげなきゃね。 ……ん、ほら、アタシがコーネフ君を、んん! お、犯してるのよ?」 「う、ぐぅ……ひ、久しぶりだから、そんな持ちそうにない……うを?」 くちゅ……滑った音を出し、コーネフを飲み込む。コーネフは、その柔らかく温かい締め付けに、情けない声を上げる事しかできない。 「久しぶりだからぁ? ……君が、んん! アタシを満足……あん! させた事って……んぁ、あったけ?」 ぐちゅぐちゅとトレーニングルームに響く淫らな淫音。 フレデリカは馬乗りの状態で一心不乱に腰を振り、言葉通りにコーネフを犯している。 他の訓練兵は、まさかあの鬼教官がこのような事をしているとは夢にも思っていないだろう。 「あん! んん……い、いい! コーネフ君がアタシのお腹で暴れてるぅ~!」 グチュ!グチュ!グチュ! フレデリカはコーネフの上で、まるで跳ねる様な腰の動きをみせる。 その視線は定まっておらず、口はだらしなく開き、涎が口の端から垂れてきている。 一心不乱に腰を振っているフレデリカの下では、唇をかみ締め必死に耐えているコーネフがいた。 6― 「あん! あはぁ……凄いよぉ、気持ちいいよぉ……コーネフは気持ちいい? アタシを感じてくれてる?」 必死に耐えているコーネフに覆いかぶさるように倒れ込み、その唇を奪う。 喰いしばっていた口をこじ開け、舌を進入させる。 舌でもくちゅくちゅとコーネフを犯し、下半身でもグチュグチュと犯し続ける。そんな激しい攻めに、コーネフの我慢は限界に達した。 「ん、ぐぅ……フレ…デリカ、オレ、もう……ゴ、ゴメン! うぐぅぅ~!」 「ん、んちゅ……んむぅぅ~! あ、熱い! お腹の中に、ドピュピュって……気持ちいいよぉ~」 3度目とは思えない大量の射精。その全てを受け止めようと、自身の一番奥までコーネフを飲み込む。 だが、フレデリカの子宮を満たした精液は、収まりきれずに溢れ出てきた。それでもまだドクドクと射精が続く。 愛しい恋人との、普通の日常ではありえないシチュエーションでのSEX。 そのことがコーネフを興奮させ、3度にわたるこのような大量の射精に導いたのかもしれない。 ドクドクとフレデリカに注ぎ込みながらコーネフは思う。大変なところに来てしまったんだな、と。 これからも度々あるであろう、フレデリカとの逢瀬に覚悟を決めようとしていたその時…… 「あ、ん……まだ、出てる……んぁ、コーネフぅ……まだ、出来るよね?」 妖しく光るフレデリカの眼差し。 「え? ま、まだするのか? オレ、もう限界……んむ!」 「ん、んちゅ、ちゅちゅ……あはぁ、おっきくなったおっきくなった! ん、あん!」 コーネフの唇を奪い、舌で口内を蹂躙する。下半身では、ギュギュギュ!と強烈な締め付けで刺激し、コーネフを奮起させる。 そんなフレデリカの攻めにコーネフの意思とは関係なく、4度完全に勃起するペニス。 慌てるコーネフをよそに、嬉しそうに微笑みながら再度、踊るような腰の動きを見せ始めた。 「は、は、はぁぁん! ふ、深い! コーネフ君が一番奥をトントンって……あん! あん! ああん!」 フレデリカの服を脱がすことなく、3度の射精に導かれ、4度目の射精に……いや、4度で済むであろうか? フレデリカが満足するまであと何回かかるかは分らないが、それまでつき合わされるであろうコーネフは思った。 こっちのほうも訓練を頑張らなければ……でないと戦場に出る前に犯し殺されてしまう、と。 自分の股間の上で、着衣のまま一心不乱に腰を振る愛しい人を見ながら、そう心に誓うコーネフであった。 7― 「貴様等……いや、違うな。もはや貴様らなどと失礼は言えないな。……君たちは立派な兵士だ」 半年間の訓練期間の最終日、1名も脱落者を出すことなく全ての訓練を終えた訓練兵達。 つかの間の休暇の後、部隊に配属される訓練兵の前でフレデリカは語りだす。 「この半年間、君たちには数々の理不尽な命令、罵詈雑言を浴びせてきた。 しかし君たちはそれ等に挫けず、立派に訓練を終えた。その強靭な精神力があれば、戦場でも臆することなく戦えるであろう」 一人一人に語りかけるように話す。その瞳にはうっすらと涙が浮かんでいる。 「もはや私からは君たちに教える事は何一つない。……だが、最後に一つだけ言わせてほしい」 今まで見たことのないフレデリカの姿に、少し戸惑う訓練兵達。……コーネフを覗いては。 「これだけは肝に銘じておけ! ……死ぬな。以上だ。では解散!」 「「いやったぜぇぇ~!」」 フレデリカの言葉に一斉に声を上げる訓練生達。お互いに肩を抱き合い、今までの地獄の訓練を乗り越えた喜びを分かち合う。 そんな訓練生の邪魔にならないようにそっとその場を離れるフレデリカ。 立派な兵士に成長した彼らには、フレデリカは必要ないのだから。 (あとで部屋にいくよ。訓練の成果、見せてやるからな?) フレデリカの耳に、愛しい人の囁きが聞こえた。 その言葉に頬を染めながら、(シャワーを浴びなきゃ)と急ぎ足で自室へと向かうフレデリカ。 訓練の終了は、彼との別れを意味しているのだ。 . 「あ、あ、ああ! は、激し……んあああ~!」 パンパンパンパン! 逞しい背中に腕を回し、打ち付けるような腰の動きに喘ぐ事しか出来ないフレデリカ。 半年前とは立場が完全に逆転しているようだ。 「ま、またイク! イっちゃうの、もう無理! 壊れちゃう! 死んじゃうよぉぉ~!」 パンパンパンパンパンパン! まるでぬいぐるみを乱暴に振り回す子供のように、フレデリカを強引に犯し続けるコーネフ。 まるで半年間、溜まりに溜まったうっぷんを発散しているようだ。 「ああああ~! イッた! イッたから! もうずっとイッてる~! そんな激しくされちゃ……死ぬぅぅ~!」 まさかこのような方法で殺されかけるなど、思いもしなかったフレデリカであった。
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危険な関係 第8話に戻る ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 9. 連休明けの昼休み。 私は、1年D組の教室の扉を開けた。 「ゆーちゃん。お昼ごはん食べよう」 私が誘うと、隅の方の席でノートを片付けている、小柄な女の子が振り向いて頷く。 「うん。こなたお姉ちゃん」 ゆーちゃんは、嬉しそうな顔を浮かべて、私の傍に歩み寄ってくる。 「泉先輩、一昨日はどうも」 田村ひよりちゃんも、まさか京都で開かれた同人誌即売会に、私とゆーちゃんが来るなんて 想像もしていなかったと言いながら、少し恥ずかしそうに声をかけてくる。 「新作、とってもエロかったよ。ひよりん」 ひよりんの耳元で、私は悪戯そうに囁いてみる。 「恥ずかしいっスよ」 顔を真っ赤にして視線を逸らしている様子は、なかなか可愛らしい。 「ゆーちゃんを借りていくからね」 「あっ、はい」 私は軽く微笑んでから、ゆーちゃんの手を握り締めた。 「お、お姉ちゃん、恥ずかしいよう」 多人数のクラスメイトの視線が気になったのか、ゆーちゃんは頬を紅くして俯いている。 しかし、傍にいるひよりんにとっては、垂涎ものの情景だったようで、 「いいっス、恥らって頬を染める小早川さん、マニアにはたまらないっス」 と、危ない妄想世界に、意識を飛ばしてしまっていた。 私は、迷えるふじょしに生暖かい視線を送ってから、教室を後にした。 「ゆーちゃん。どこで食べようかな」 「うーん。どうしよう」 しばらく、ゆーちゃんは首を傾けながら真剣に考えてから言った。 「こなたお姉ちゃん。屋上はどう? 」 私は、ちらりと背後に視線を送ってから笑顔で頷いた。 「うん。いいよ」 「ありがとう。こなたお姉ちゃん」 私たちは、屋上に繋がる階段に続く廊下を歩き始めた。しかし―― (全く、お暇なことだね) 私は、深いため息をついた。私達の後をつけてきている女子生徒がいたからだ。 彼女は、背は高めで、髪は短く、切れ目が印象的なかなりの美人だけど、とても怖い顔つきをしている。 (そろそろ、終止符を打たないといけない…… かな) ―― 私は、今まで自分の身の回りに起こった問題を、ことごとく後回しにしていた。 確かに、みんなに良い顔をすれば、その場は平穏に取り繕うことができる。 しかし、根本的な問題からは、いつまでも逃れることはできない。 最後には、私も、相手も深く傷を負ってしまう。 だから、決着を早くつけなければならないのだ ―― 私は、あからさまな尾行にも関わらず、敢えて気がつかないフリをして、屋上へと続く扉を開ける。 眩いばかりの日差しは穏やかに降り注ぎ、雲ひとつない空はどこまでも蒼かった。 屋上の隅に備え付けられている、古いベンチに座って昼食をとることにする。 今日は、食事当番のゆーちゃんが作ってくれている。 ミートボールと玉子焼きとほうれん草のおひたし、そして、ウサギのりんごという可愛らしい取り合わせだ。 お弁当を食べながら雑談をしているけど、やっぱり可愛いな、と頬がゆるんでしまう。 ゆーちゃんは、小柄で可愛らしく、病弱で妹属性と、あらゆる萌えのカタマリだ。 でも、彼女の魅力は属性だけではなくて、とても頭が良いことや、謙虚で控えめながら、 決して消極的ではない点も魅力だった。 何より、話していて嫌な思いをしたことなんて一度たりともなかった。 ゆーちゃんに、爪楊枝でさしたりんごを食べさせてもらいながらも、屋上の入り口から注意を離すことはしない。 尾行してきた生徒の姿は、今だに監視をやめていないのだ。 全くご苦労様な事である。 (せっかく来てくれるのだから、手ぶらで帰ってもらうのも悪いかな…… ) 私があれこれと考えていると、弁当を食べ終わったゆーちゃんが、制服の裾をつまんだ。 「こなたお姉ちゃん…… 」 ゆーちゃんは、鈴の鳴るような声で言葉を続ける。 「あの、キスして欲しいの」 少しだけ苦笑して、ゆーちゃんの頭を撫でながら答えた。 「でも、誰かに見られちゃうかもしれないよ…… 」 ちらりと入り口をみながら、私は言った。 「ううん。それでもいいから…… キスしたい」 ゆーちゃんが瞼を閉じて、唇を上にむけてきた。 あまりにも可愛くて、しっかりと抱きしめて、ごろごろと転がってしまいたくなる。 「分かったよ…… 」 ついにあきらめて、私はゆーちゃんの可憐な唇に吸い付いた。背中に手をまわしてぎゅっと抱きしめる。 「お、おねえちゃ…… んくぅ」 私は、ゆーちゃんの口腔内に舌を割り込ませた。 「くぅん…… んっ」 私の舌がゆーちゃんの舌と絡み合い、ちいさな吐息が外に漏れる。 「わ、私…… んあっ」 唇の端からは唾液がとろりとたれて、制服にはしたない染みをつくる。 気分が出てきて、ゆーちゃんのセーラー服を脱がしにかかった時、入り口の影から 覗き見していた女の子が、猛然と駆け寄ってきた。 「泉先輩! ゆたかを惑わせないでください」 私たちを尾行していた少女―― 岩崎みなみちゃんが鋭く叫ぶ。 あっという間に数歩の距離まで迫り、まるで親の仇に向けるような目で睨みつけてくる。 「み、みなみちゃん? 」 「ゆたか、泉先輩から離れて…… 」 みなみちゃんは激しい怒りに身体を震わせながら、私とゆーちゃんの間に割り込み、強引に引き離しにかかる。 しかし、私は彼女の手を払いのけた。 そして、破局を招いてしまうような危険すぎる言葉を放った。 「余計なお世話だよ。みなみちゃん」 「なっ」 みなみちゃんの顔が蒼白になる。 「わざわざ屋上までつきまとって、挙句の果てには『離れて』って、どこまで自分勝手なのかな? 」 私は冷ややかに言ってから、ゆーちゃんを背後に隠すようにして、立ちはだかる。 「よくそんなことが言えますね。ゆたかを、散々誘惑しておいて」 みなみちゃんの拳は、怒りで小刻みに震えている。 「み、みなみちゃん。やめようよ…… 」 後ろから、ゆーちゃんが不安げな声をあげる。 「そうだよ。みなみちゃん。ゆーちゃんを不安にさせるようなことは言わない欲しいな」 私は相当に性質が悪いのだろう。 相手が何を言えば一番怒り出すか分かっていて、それを言うのだから。 「絶対に許せません…… 」 案の激昂したみなみちゃんが腕を振り上げるが、想定内の事態である。 私は素早く反応して、振り下ろされる腕を掴み、逆に足払いをかける。 「痛っ…… 」 みなみちゃんの悲鳴があがった。 コンクリートにしたたかにお尻を打ちつけて、秀麗な顔が歪んでいる。 「ゆーちゃん! 」 私は鋭い声をあげて、従姉妹の名前を呼んだ。 「う、うん」 流石はゆーちゃん。私の意図をきちんと読み取ってくれたようだ。 立ち上がろうともがくみなみちゃんの後ろに回り、両腕を掴んでしまう。 「ゆ、ゆたか? 」 みなみちゃんは、信じられないという表情に変わっている。 「ごめんね。みなみちゃん」 私は、呆然としている少女の隙を逃さず、覆いかぶさるようにして身体の動きを封じる。 それから、制服から抜き取ったスカーフを、ゆーちゃんに渡した。 「これで、みなみちゃんの手を縛ってね」 「うん。こなたお姉ちゃん」 ゆーちゃんは、みなみちゃんの手首を後ろに回して、丁寧に縛っていく。 「ゆたか…… やめて」 みなみちゃんは擦れた声をあげて抗った。 しかし、ゆーちゃんが、私の指示通りに行動している事が余程ショックだったのか、 肝心の物理的な抵抗は微弱だった。 あっという間に、みなみちゃんの両手と両足は固く縛られて、行動の自由を完全に喪失する。 「拘束されたみなみちゃんも、綺麗だね」 芋虫のように転がされているみなみちゃんは、人を殺せそうな視線で睨みつけて叫ぶ。 「泉先輩。最低! 」 みなみちゃんの罵倒にぞくぞくしてしまう私は、もしかしたらエムなのかもしれない。 「おー 怖い怖い」 肩を少しだけ竦めておどけてから、身動きがとれない少女の唇を奪いにかかる。 「嫌ですっ、やめてくださいっ」 みなみちゃんの瞳の色は、嫌悪に染まっている。 じたばたしながら懸命に顔を背けるけど、所詮、手首と足首を縛られていては何もできない。 私は、みなみちゃんの首の後ろに手を回して動きを封じると、あっさりと唇に触れた。 「んむっ」 みなみちゃんの唇は柔らかいけれど、少し乾いている。 もっと深いキスを味わいたいけど、今の段階では舌を噛み切られてしまいそうだ。 「ゆーちゃん」 「なあに? こなたお姉ちゃん」 ゆーちゃんの大きな瞳は、興奮の為か、微かに潤んでいる。 「みなみちゃんを、気持ち良くしてくれるかな? 」 私が言うと、ゆーちゃんは少し戸惑いながら反問する。 「本当にいいの? おねえちゃん」 私の事を気遣ってくれている。本当にいい子だ。 「ううん。私のことはいいから」 「わかったよ。こなたお姉ちゃん」 ゆーちゃんは歌うように頷いて、みなみちゃんのスカートのホックを外してしまう。 「ゆたか! 変な事しないで! 」 みなみちゃんの悲鳴が屋上に響き渡る。 「いいからいいから」 ゆーちゃんは天使のような微笑を浮かべながら、スカートをあっさりと脱がした。 引き締まった太腿と、赤い小さなリボンが付いたショーツが、白日の下に晒される。 「嫌、やめてっ、ゆたかっ」 双眸から涙を溢れさせながら、少女は悲痛な声をあげている。 「みなみちゃん。凄く可愛い下着をつけているんだね」 ゆーちゃんは、生き生きした表情で、クラスメイトの下着を論評している。 「言わないで…… 」 一方、私は、羞恥に悶えているみなみちゃんの後ろにまわって、関東平野のような胸と、 小さな突起を撫で回しながら、耳元で囁いた。 「みなみちゃんって、本当に胸がないねえ」 胸ぺったんガールズの中でも、微かなふくらみがある私やゆーちゃんとも異なり、完全な平らである。 「余計なことを言わないでください」 鷹のような鋭い視線で、ギロリと睨み付けられる。 いくらなんでも、ゆーちゃんとは、扱いに差がありすぎると思うなあ。 「みなみちゃん。胸は他人に揉んでもらえば大きくなるそうだよ」 私は含み笑いを漏らしながら、制服の裾から手をもぐりこませて、胸への愛撫を始めている。 「いやらしい事、やめてください」 みなみちゃんが身体を捻って逃れようとするけど、四肢を拘束されているため、効果は無きに等しい。 「ふふ。みなみちゃん。抵抗が可愛いね」 「このっ…… 変態っ」 ものすごい言われようである。 しかし最近は、こういう役回りも悪くないと思うようになっており、少なくとも天国には行けそうにはなかった。 ゆーちゃんは、既にみなみちゃんの白い下着の上に、舌を使った愛撫をはじめている。 「いや…… やめて、ゆたか! 」 切なそうな悲鳴をあげて、這いずり回る舌端から逃れようともがく。 「逃げちゃ駄目だよ。みなみちゃん」 悪戯そうに微笑みながら、みなみちゃんの太腿を押さえつけて、淫らな刺激を続けていく。 「ふあ…… ん…… や、やだ」 「みなみちゃん。もうぐっしょりだよ」 「ば、ばか…… 」 みなみちゃんの声は、どこか甘ったるいものに変わっていた。 「ゆーちゃん。もうそろそろ、下着を脱がしてあげないとね」 みなみちゃんの下着は、同級生の執拗な愛撫によってすっかりと濡れてしまっている。 「そうだね。お姉ちゃん。みなみちゃんが風邪ひいちゃうね」 ゆーちゃんはにっこりと笑って、ずいぶんと濡れてしまった下着に両手を伸ばす。 「嫌、ゆたか、それはやめてっ! 」 顔色を変えたみなみちゃんは、必死でゆーちゃんの魔手から逃れようとする。 しかし、私がみなみちゃんの二つの乳首をぎゅっと抓ると、 「ひゃん」 と、裏返った声をあげて抵抗をやめてしまう。 「やめてください! 」 私の瞳を睨みつけるが、その隙に、ゆーちゃんが下着を一気に脱がしてしまう。 「ゆたかっ、駄目、ダメっ! 」 顔を真っ赤にしているみなみちゃんは、とても美しくて、ぞくぞくしてしまう。 「みなみちゃんはとても綺麗だね」 「私、そんなこと…… んあ」 同級生に恥ずかしい部分を舐められて、みなみちゃんの身体が跳ねる。 「みなみちゃん。すごいね。お汁いっぱい溢れているよ」 ゆーちゃんは興奮した声をあげながら、秘所から溢れた蜜を丹念に舐め取っていく。 「ん…… くちゅ、ちゅぱっ…… 」 ゆーちゃんが、みなみちゃんのアソコを吸い取っている音が、とても淫らに聞こえてくる。 小春日和ともいえる、晩秋の穏やかな日差しが降り注ぐ昼休みの屋上で、 女子高生3名は淫らな行為に耽っているところを、日照り続きの黒井先生が聞いたら卒倒するかもしれない。 「んはっ…… ゆたか、気持ち…… んくぅ」 ゆーちゃんの舌は、恥毛に覆われた割れ目を掻きわけていく。 間もなく、奥に潜んだ突起を見つけて、ゆっくりと丁寧に揉みほぐしていく。 「あっ、だめ、んああ、くぅ」 短い呼吸音と、嬌声を交互に漏らしながら、みなみちゃんは唇から唾液を溢れさせてよがりまくっている。 「みなみちゃん…… そろそろいいよね」 私は、みなみちゃんの耳元で囁いた。 乳首もアソコも十二分にほぐしてあげたから、そろそろ深いキスを受け入れて貰わなければならない。 「イヤ、いや…… です」 度重なる愛撫によって、みなみちゃんの抵抗は既に微弱になっており、喘ぎ声をあげて 開いている口に舌を押し込めると、あっさりと受け入れてくれた。 「んぐぅ…… んむぅ」 私は、みなみちゃんの口内を、ゆっくりとかき回す。 舌や唾液や口腔内の粘膜を、あますところ無く舐め取っていく。 「くぅ…… やっ、んあ、くぅ、くちゅ…… 」 みなみちゃんの、途切れ途切れにあがる悲鳴によって、劣情を催したのは私だけではない。 「みなみちゃんのお豆さん。とっても大きくなったよ」 「んぐう!」 ゆーちゃんの刺激的な物言いに、みなみちゃんの顔は羞恥で真っ赤に染まり、悲痛な叫び声があがる。 「みなみちゃん。もっと気持ちよくさせてあげるね」 「んぐ、んんっ! んむうぅ!」 身体の奥に強烈な刺激を受け、激しく被りを振って、果てしない快楽から逃れようとする。 しかし、ゆーちゃんはしっかりと身体を押さえ込んで離さない。 「ん、くちゅっ、んあっ、やっ、ふあっ」 みなみちゃんは、悲鳴なのか、喘ぎ声なのか分からない声をあげて、身体をくねらせながら、 悦楽の高みを目指して駆け上がっていく。 「みなみちゃん…… おもいっきりイッていいからね」 私は舌を、みなみちゃんの唇から離して、耳たぶを噛みながら囁いた。 「だめっ、ゆたか、もう、私、わたし! 」 みなみちゃんは、アソコから愛液を漏らしながら、大声で叫んでいる。 「みなみちゃん、我慢しなくていいよ」 クリと膣壁を交互に刺激しながら、ゆーちゃんは愉しそうに言葉を紡いでいく。 「あっ、んあ、や、いや…… もう、だめ、だめっ」 みなみちゃんは、制服を乱しながら、いやらしく身体をくねらせ続ける。 「みなみちゃん。いっちゃえ」 ゆーちゃんが鋭く叫んで、更に激しい愛撫を加えて―― 「あっ、わたし、んあ、ああっ、ああああっ! 」 一際、大きな悲鳴を放って、みなみちゃんは身体を弓のようにのけぞらした。 「はぁ、はぁ」 拘束を解かれたみなみちゃんは、荒い息をつきながら、火照った身体を横たえている。 「私、もう…… 」 彼女の額からは、玉のような汗が噴き出している。 「みなみちゃん。とても可愛かったよ」 私は微笑みながら、みなみちゃんの唇にキスをする。 彼女は放心してしまっており、私のなすがままになっていた。 「みなみちゃんばっかり、ずるいな」 ゆーちゃんが物欲しそうに、唇に指をあててながら呟いている。 「後でたっぷり可愛がってあげるからね」 私の言葉に、ゆーちゃんが満面の笑みを浮かべたところで、予鈴が学校中に響き渡った。 「そろそろ戻らなくっちゃね」 私は、ゆーちゃんを促した。 みなみちゃんは、のろのろと起き上がって、足元に転がっている下着を掴む。 愛液でぐっしょりと濡れている下着を、ため息をつきながら穿いている少女に向けて、 私ははっきりと言った。 「ゆーちゃんは私のモノだから」 「は…… はい」 哀しそうな瞳を見せて俯いたみなみちゃんに、優しい声を出してつけ加える。 「でも、時々でいいなら、一緒にしようね」 「え、あ、ありがとう…… ございます」 ゆーちゃんも、普段と変わらない笑顔をみせている。 「みなみちゃんは、とっても大切な親友だよ」 「そ、そうだね。ゆたかは親友だ…… ね」 疲れきった表情をしていたみなみちゃんは、ようやく微かに口元をほころばせた。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 危険な関係 第10話へ続く コメントフォーム 名前 コメント 予想外の3Pだな… 続編全裸で待ってる -- 名無しさん (2008-03-31 02 52 55) これは予想外… -- 酸化銀 (2008-03-30 22 28 59)
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いつもはきみのペースに合わせて優しいリズムで体を重ねてたけど。 今日はもう私を抑える必要はない。 ここは私のテリトリーだから。 間違って獣の巣に迷い込んだ可哀相な草食動物。 ごめんね、ゆかちゃん。 今日は手加減してあげられないや。 K『ヤッ、だっ。』 時折私のキスから逃れ、止めようと、必死なセリフが聞こえてくる。 その度に私の中の何かが外れていく。 それどころか喜びすら沸き上がってくる。 抵抗したければすればいいよ。 それごと噛み砕いてあげるから。 K『待ってっ!』 どんなセリフで私を煽ってくれる?? K『そんな気分になれないよ……。』 大丈夫だよ。 私の感覚はきみの体が覚えてるはずだから。 きみの言葉を無視してかけてる眼鏡を外し、 キスを再開させその場に押し倒した。 太腿に触れていた右手でシャツを一気にたくしあげる。 K『んんっ!』 なんか言ってるけど無視したまま、きみの細い脇腹に手を滑らせる。 きみの体がピクリ、 と反応してみせた。 それでも抵抗してるきみは背中をあげてホックを外す事に協力はしてくれない。 だったら……。 強引にブラを捲くり上げるだけ。 K『んっん!?』 だから言ったじゃん。 今日は手加減はなし、だって。 口には出してないけどね……。 あらわになった小ぶりな乳房をわしづかみにし、少し強い力で揉んでみる。 多分きみは戸惑う、どころじゃないはず。 こんな私、みた事ないでしょ? 恐怖すら感じてるかもね。 だってきみの体はさっきから力が入りっぱなしだから。 でも大丈夫。 すぐ気持ち良くなれるよ。 全体重を預け、 左手できみの利き手を抑えつけ、 深く激しいキスをしながら、 右手の指先はきみの敏感なところに触れている。 つまんだりはじいたり。 さすったりもんだり。 K『ん、ふっ。』 甘い吐息が混じりだして、少し抵抗もおさまってしまう。 これじゃおもしろくないよ、ゆかちゃん? キスをやめ、唾液で濡れた自分の唇を舌で舐めながら、 N『あれ?感じちゃった?』 見下ろしあざ笑ってやる。 すると、きみの顔が一気に赤く染まり瞳にはまた鋭さが戻ってきた。 N『……いい顔。』 耳に唇を近づけ、 N『めちゃくちゃにしてやりたくなるよ。』 K『な、何言ってんのっ?!』 ニヤリ と笑って、 右手と唇で乳首に刺激を与えると 自由になったきみの口から途端に甘い声が漏れ出す。 K『あっ…、んっ。』 あ〜あぁ、カワイイ声で鳴いちゃって。 N『んふふ。』 舌先で敏感なところをはじきながら自然と笑いが零れだす。 ピチャピチャッ 舐める音をたて、 チュッ 敏感なそれに優しくキスして、 きみをトロトロにしていく。 N『かぁわいぃ。』 わざとおどけてみせると、 甘い刺激に抵抗を忘れてたきみはまた防御反応を見せはじめる。 それがたまらなく可愛かった。 いま、きみを支配してるのはあの指輪ではなく私だと言う事実。 幸せすぎて泣きたくなった。 K『も……っ、やめ、てっ。』 N『……して欲しいくせに。』 K『!?そ、そんな事ないもんっ。』 顔は真っ赤で、涙目で。 吐息を漏らす姿は、リアリティがないんだよ。 N『そ?じゃあ……。』 右手でスカートをたくしあげ、下着はそのままで脇から指をさし入れる。 K『えっ?!ちょっ、あぁっ!!』 ヌチャ…。 指先に絡み付くきみの体液。 N『なんでこんな濡れてんのさ?』 顔がいやらしい笑いで引き攣るのが自分でもわかった。 体液にまみれた周囲を軽くなぞりク×××スに指がたどり着く。 ヌルヌルになった指先で優しくさすってやると、きみの口から喘ぎが上がる。 K『あんっ!あぁ、のっちぃ。』 硬くなったそれに優しくゆっくり指の腹をこすりつけ、撫で愛でる。 K『も、……はっあぁ!』 ここ、好きだもんねぇ、ゆかちゃん。 N『すごく硬くなってる……。』 言いながら指でつまんでやる。 K『んぁっ。』 N『こんなになっといて、止めて、はないよねぇ。』 入口を指で撫であげ、またク×××スをはじく。 K『ひゃぁっ。』 執拗にいじり続けてると、ふと、きみの体に不自然な力が入り始めた。 N『あれぇ?イッちゃいそうになってる?おかしいなぁそんな気分じゃないって言ってたよねぇ?』 K『いじわるっ。』 涙目で睨み付けてもカワイイだけだって。 N『しかもいつもより早いし……。』 言いながら入口へと指を移動させて、人差し指と中指をそこにあてがう。 指先できみの潤いを確認する。 止んだ刺激にきみは戸惑いの視線をむけてたけど、今日は私のやりたいようにきみを抱くって決めてるから。 ゆっくり、指を推し進めきみの中へと入っていく。 グ、チュッ…。 K『っ!!』 きみは左手で口を押さえ声を殺していた。 N『指、簡単に飲み込んじゃったね、ふふ。』 根本まで埋まった私の指はゆかちゃんにきつく締め付けられていた。 N『中、熱い……。』 ギュッ、 と一層締め付けが強くなる。 N『私の指、入ってんのわかる?』 私の言葉に顔を真っ赤にしたまま、瞳を閉じ小さくうなずいた。 N『動かして欲しい??』 K『!?………わかんなっ。』 N『だよねぇ、初めてだもんね、指入れたのなんて。』 緩みっぱなしの私の顔とは対照的にきみの顔に余裕はなかった。 初めて与えられる感覚にただただ戸惑っていた。 グチュ ヌ…、チュッ K『んん!』 ゆっ……くり、指を引き、 抜けるぎりぎりのとこで力を込めて押し戻し、 1番奥深くで指を止め様子をみる。 K『ハァハァ……ッ。』 声を殺すために息まで一緒に止めてるもんだから呼吸が荒い。 N『すっごい涙目……。』 もっと泣かせてみたい。 もっと鳴いてみせて。 きみの瞳に私のブレーキは完全に破壊された。 ゆっくり出し入れする度、 きみの粘膜と体液が2本の指に絡み付き摩擦を生み、卑猥な音をたてる。 クチュッ。 グ、……ュッ。 音がする度きみは眉間にシワをよせ声を押し殺してる。 N『恥ずかしいね。こんな音させて、私の指くわえ込んで…。』 もっと。 N『初めてなのに感じちゃって。』 まだ足りない。 N『ゆかちゃん、恥ずかしくないの?』 固く閉ざした瞳が開いてこちらを見た。 大粒の雫が瞳の端から零れ落ち、濡れた睫毛が色っぽかった。 そんな目をして 見つめないで。 無意識に手の動きを早めている私。 グチュッズチュッ。 リズミカルな音と、 K『あっ!んっっ!!』 それに呼応するきみの甘い声。 キスをねだるような表情をきみが見せたから、 私も我慢し切れず唇を重ねた。 重なり合う唇からは甘い吐息が。 摩擦を生む粘膜からは卑猥な音が。 もれ溢れ出し私を満たしていく……。 主導権は私にあったはずなのに余裕を失い夢中できみを貪った。 N『かわいすぎ……っ。』 指を濡れたそこから抜き、きみがさっき欲しがってた刺激を与える。 K『やっあんっ!あっあぁっっ。……の、っちぃっ。』 体液で濡れた指先が滑って思うように刺激出来なくても、きみはいつも以上の喘ぎを聞かせてくれる。 N『ゆかちゃんっ、はぁっ、はぁ……っ。』 私も呼吸が自然と乱れ興奮を隠せなくなって、それに気付いたきみは嬉しそうに笑ってみせた。 K『のっ……、だ、…すきっ。』 N『他の奴の誘いなんて断ってよ。』 K『!!……うんっ。』 N『大好きだよ。……ゆかちゃんが大好きっ。誰にも渡さない。』 やっと吐き出せた私の本音に反応するように、きみの体にギュッと力が入った。 K『あっ!イッ、ちゃ…っ。』 N『見ててあげる。』 K『見な…っ、で。あっ!!』 大きく弓なりに体がそり、小刻みな痙攣が彼女の体を襲っている。 きみの快楽の波が落ち着くのを待って両手で汗ばむ体を強く抱きしめる、 きみと、私の、喜びとともに。 (続く)
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213 :1/8:2009/02/26(木) 22 34 50 ID B2Hsso3E 目を開ける。薄く開いた瞼からは光が溢れた。鼻がツンと痛む。暗闇に慣れきっていた瞳が光を見るのは思ってる以上に辛い。 それでも目は光に慣れていって、少しずつ周りの影がはっきりしてきた。 「アーサー……」 目の前にはアーサーの顔があった。最近アーサーはいつもこんな風に俺を覗き込んでいる。その表情はとても複雑だ。 悲しそうで苦しそうで、怒っているようで、それでいてどこか嬉しそうでもあった。その顔からアーサーがどんなことを考えて いるか読むことはできない。どうしたらいいのか迷った挙げ句、俺はいつもアーサーの頬を擦ってやる。そうするとアーサーは 必ず目を附せた。 後七日。 後七日過ぎれば、アーサーはこんな顔をしなくて済むようになるんだろうか。 後七日。 そう。アイツラがいなくなるまで、後―― レクリエーションの時間、俺は眠っていることが多くなった。アイツラは外に出る日が近づく度激しく俺を犯している気がする。 それとも単に体力が落ちている身体がもっと乱暴に犯されてると錯覚してるだけなのかもしれない。とにかく眠い。目を閉じて、 身体がくたばるのを少しでも先延ばししようと努力する。今日も人気のない木陰で身体を横たえる。 「―――…」 「――!―――…――!」 耳障りな声が聞こえる。一人は焦った様子で何かを喚いている。もう一人は対称的で笑いを含みながら話をしている。その様子は 落ち着いたと、言うよりは冷徹な感じすら受ける。 (誰だ…うるさい……) 文句の一つでも言ってやろうと声の方に目をやる。 俺は目を疑った。 (マルコ…それに…アレックス?) 確かあいつは……マルコはアレックスの子分じゃないと言っていたはずだ。なら何であんな風に二人で話してるんだ?耳をすませてみるが、 あれは英語じゃない。独特の舌使いやイントネーションはイタリア語だろうか。全然内容が理解できない。聞かれたらまずいようなこと でもあるのか?疑惑がぐるぐると頭の中を駆け巡る。そんな状況で二人を見ていた時、俺はあることに気付いた。不思議なことに、しきりに 声を荒げていたのはあの“タイラント”アレックスで、それを薄く笑いながら聞いているのはマルコなのだ。あのアレックスが、顔色を変えて 何かを訴えている姿は俺にとって、いや、ココにいる誰にとっても異様な光景だと言えるだろう。 暫くしてアレックスは苦虫を噛み潰したような顔をして、そこを去った。それをマルコは冷たい笑いを浮かべて見送っていた。どうすべきか 迷ったけれど、俺は立ち上がってマルコの前に出ていく。 「マルコ!」 声をかけられたマルコは少し驚いたような素振りを見せたが、すぐにいっと口の端を吊り上げた。 「ああ、見てたのか。ピーピング・トムは目を潰されるぞ。」 「…じゃあ何か?お前は俺達のためにストリップでもしようとしてんのか?」 「野郎の裸なんざ興味ないだろ?まあ、美しいスィニョーラがご所望とあらば喜んでするさ。」 いつもの軽口も何故か意味深に聞こえる。目の前の野郎は一体何を考えているのか。胸騒ぎがした。 「お前は……アレックスの味方なのか。」 それだけは確めなきゃならない。答え次第では、無意味かもしれないが、何か対策をしなくちゃならないからだ。そんな俺の焦りを余所に、 マルコは饒舌に語りだす。 214 :2/8:2009/02/26(木) 22 37 28 ID B2Hsso3E 「サンドロ……あいつは“我々”の家族だ。家族はどんなカスでも守るのが道理だろう?ただし、忘れちゃならないのは“家族は一人だけ じゃない”ってことだ。他の家族のことも考えて、最善の道を探す。あいつは少し“やり過ぎてる”んだよ。家族は他の家族が悪さをしたら 躾なきゃならないし、場合によっては――」 一瞬勿体振るように言葉を詰まらせてから、マルコはまるで宣告をするように言った。 「“引導を渡してやらなきゃならない。”」 背筋がゾクリとした。それは明らかに張ったりや冗談じゃない。こいつは本気だ。ゴクリと喉をならして生唾を飲んだ。 「色々大変なのさ。躾にしてもバランスや方法、程度、準備も考えなきゃならないし、他の家族の意向も汲まなきゃならない。それに 自分自身どうしたいかってのもあるしな。」 得体の知れない“マルコ”と言う人間を前に初めて恐怖を感じた。この男は誰なんだ。 じっとりと嫌な汗が滲む。 「……アーサーだけは、アーサーにだけは手出しするな。」 こんなこと位しか言えない自分が歯痒かった。非力で間抜けな自分が憎らしかった。 「大丈夫さ。それは“約束”だろう?“我々”は“約束”は守る。サンドロも例外じゃない。それに俺はお前らを気に入ってるんだ。 多少のサービス位はしてやるよ。」 ポン、と俺の肩を叩くと、マルコは騒がしいグランドへと歩いていった。俺は一人取り残される。 守りきれるのか。 アーサーとの約束を守れるのか。暗い雲が胸を覆っていった。 「あっ、あっ、あっ…くううぅっ…!」 ドクドクと精液が注ぎ込まれる。これで何回目かなんてわからない。ただもうアナルの感覚は熱を感じる以外麻痺しかかっていた。 「結構使い込んでやってんのにコイツのケツマンコまだキツいぜ。」 「けど見ろよ、ケツ穴ぽっかり開いちまってるぜ。折角中出ししたザーメン垂れ流してやがる。」 やっと解放されたソコに新しい肉の塊が挿入される。こぷりと音がして、中の精液が腿を伝って行くのがわかった。圧迫感に耐えながら 唇を噛む。ゴリゴリと前立腺を擦られれば嫌でもペニスが熱くなり、むくむくと勃起してしまう。そしてそのまま茎を扱かれたらもう ダメだった。 「ひゃっ…んうぅっ、畜生っ、あ、あ、あんっ……!」 「何だぁ?もうイクのか?最近前より早漏になってんじゃねえか?」 「うるさっ……!ああぁっ、もう無理っ……!」 ペニスが上下しながら、びゅくびゅくと体液を吐き出す。ひたすら射精を強制されたせいで床に飛ぶ液体は色も粘り気も薄くなって しまっていた。俺はイった後も暫く人形みたいにガクガクと犯されて、内臓に直接熱を浴びせられた。それで漸くヤツラは満足した ようで、俺に自分達のペニスを口で掃除するように言う。 「んうっ…ちゅ…くちゅ…くちゃ…はぁっ、はぁっ、んぐぅ…ぺちゃ、ぺちゃ…ちゅるっ…」 「テメエのケツ穴ズコズコしてたチンコうまそうに舐めやがって。本当に救いようのないクズだな。淫乱で変態だなんてよ。」 コナーがそう嘯く。 違う。 俺はそんなんじゃない。 確かに俺は弱くて使えないクズかもしれない。でも男に欲情する変態でもなければ、ファックされて悦ぶ淫乱でもない。 そう言い返してやりたかった。でもボロボロになった身体じゃそれすら出来ない。 「うっ…出すぞっ。飲め!」 「ごぶっ…!んぐっ…ごくっ…」 舌が腐りそうな液体が喉を、胃を、身体全体を汚していく。それを三回繰り返して、やっと俺は本当に自由になった。 「ロイド…」 ふわりと身体が軽くなる。アーサーが俺を抱き抱えてくれたんだ。俺は焦った。だって身体には自分のだけじゃなく、アイツラの 汚物も付いているんだ。アーサーを押し返そうとしたけれど、アーサーは俺を離そうとはしなかった。 「アーサー…汚れるっ…俺、汚いっ…」 「ロイドは汚くなんかないっ…!」 その言葉に胸が熱くなる。目の奥がジンとして涙が出そうになった。ぐっと我慢して恐る恐るアーサーの背中に手を回す。耳元に アーサーの吐息を感じる。アーサーは乱れた息を必死に抑えているようだった。またアーサーは自分のことを責めてるんだろう。 「……全然、堪えてねえよ。それに…後、五日だ。…大したことない。大丈夫……安心しろ…」 「……俺は、ロイドに…守、って貰える……資格…なんて……」 アーサーが震えている。どうしたらいいんだろう。どうしたらいいのかわからない。アーサーが苦しんでいるのに。助けてやりたいのに。 ふと、昔のことを思い出した。俺が泣いていて、マーが急いで駆け寄ってくれる。 それから涙をエプロンで拭いて、抱っこをしてくれた。 それから、それからマーは―― 215 :3/8:2009/02/26(木) 22 39 21 ID B2Hsso3E 「――……!」 ――マーはそっとキスをしてくれた。 その時俺は凄く嬉しくて涙なんかぴたっと止まってしまったんだ。 「ロ…イド……」 アーサーは唇を押さえたまま固まってしまった。本当はマーがしてくれたみたいに額にしようと思ったけれど、身体が上手く 起こせなくて唇にするしかなかった。 キスをした後、口の中が汚れていることに気付いた。まずいと思い、謝ろうとした。 「ごめ…アーサー…」 その時見たアーサーは、顔を真っ赤にして目を潤ませていた。驚いてアーサーを引き剥がそうとしたけれど、アーサーは逆に俺に しがみついてきた。 「ロイドっ…俺っ…ロイドがっ…」 後は言葉になっていなかった。慰めようとしたのに、これじゃあ逆効果だ。本当に俺はなんて役立たずなんだ。やるせない、 遣りきれない思いで身体が張り裂けそうだった。 アイツラが外に出る日が三日後に迫った夜。俺達はご多分に漏れず医務室にいた。ここのところ昼はクロスを挿入されたまま焦らされ、 夜は休む間もなく輪姦された。まともに神経を休める時間はこの医務室でだけになっている。今、俺はアーサーと一緒にベッドに 潜り込んでいた。いつからかは覚えていないけど、俺達はお互い向かい合って抱き合って眠る。 アーサーは赤ん坊みたく身体を丸めて、俺はそれを抱き締めた。 そして気付けばアーサーはいつも俺の顔を覗き込んでいた。そんな時アーサーは必ずとても複雑な表情で俺を見ている。今晩もやっぱり アーサーは難しい顔をしていた。 「……俺、最低だ。」 アーサーが呟いた。 「…いつもロイドがボロボロにされてるのに…何にも出来ない。」 「アーサーのせいじゃないさ……」 「それだけじゃない。俺は…俺は……もっと最低で、最悪な屑野郎だ。」 酷く思い詰めた瞳を伏せて、アーサーは続ける。 「…俺は…多分………嬉しかったんだ。」 思いもよらない言葉に戸惑った。アーサーの顔を見ようとしたけれど、アーサーは逃げるように俯いた。 「…ロイド…ロイドが……酷い目にあって…ボロボロになって…傷付いて…それでもロイドは……俺を……俺を、想ってくれて……」 アーサーは俺の胸に乗せていた拳を更にきつく握りしめる。身体もガタガタ震えだしている。 「どんなに……酷いことされても…ずっと………だから………だから………俺……それが……嬉しかったんだ…………」 絞りだすような声で、アーサーは告白した。俺は絶句し、ただアーサーを見つめることしか出来ない。 「…それだけ………ロイドっがっ……俺を、好き、なんだって…そう……思ったら……俺っ……」 嗚咽を噛み殺しながらアーサーは告白し続ける。 「…ごめ……ごめんっ…最低だって……わかって…でも、嫌われたくないからっ……ごめんっ……」 まるで子どもみたいに舌ったらずな喋り方でアーサーは謝り続けた。その姿はまるで告解をし、贖罪を求める人間のようだった。 「ロイ……ロ……イド…ごめん……ごめんなさっ……嫌わないで…嫌…な……で……」 震えはおこりがついたように酷くなり、握られた拳からはいつの間にか一筋の血が流れていた。 それだけでアーサーがどれだけの勇気を振り絞って、どれだけ辛い覚悟をして俺に“懺悔”したかがわかった。 この異常な生活で、異常なことを強いられて、きっとアーサーは追い詰められていたんだ。 だから俺が嬲られる度、そんな歪んだ想いを抱いたに違いない。 そういう風にすがるものを見つけて、必死にそれにしがみ付くしかなかったんだ。 そしてアーサーはそれがいけないことだと思い、ずっと罪悪感とか、嫌悪感とか、そういうものに苛まれていたんだろう。 「アーサー…」 俺は血の滲む拳をそっとほどいてやった。そして傷口を舌できれいにしてやり、アーサーの小さな身体を抱き締めるた。 「もういいんだ。わかったから。ちゃんと言ってくれて、ありがとう。」 「ロイ…ド…嫌い、に、ならないで……」 それ以上言葉はいらなかった。 アーサーが愛しい。 この小さな弟が堪らなく愛しい。 優しくて純粋できれいなアーサー。 俺の、弟。ずっとずっと、こうして抱き合っていられたら。 じわりじわりと毒に犯された胸に、アーサーへの想いが深く深く刻まれた。 216 :4/8:2009/02/26(木) 22 41 30 ID B2Hsso3E やっとこの日が来た。 明日、ヤツラは全員ココを出ていく。 俺とアーサーがこの地獄から抜け出すまで後一日。 最後の呼び出しがある。 俺は毎日しつこく犯され続けて、頭も神経もずたぼろになっていた。でもそれも後一日。気力を振り絞って アレックスの前に立った。 「今日が最後か。名残惜しいよなあ。ロイド。」 嫌らしい笑いでこっちを眺めてくる。今まで散々俺をメチャクチャにしてきた男の顔を見て、改めて腹が立った。 「…さっさとしろよ…屑が……」 「くっくっくっ…そうだな。今日は最後なんだ。取って置きのプレゼントをやろうと思ってんだ。ユルギス!」 「ほらよっ!」 どん、という鈍い音がして俺は振り返った。 「あっ…!」 胸に何かが飛び込んでくる。俺はそれを反射的に抱き止めた。 「アー…サー……?」 「ロ、ロイド…」 腕の中から俺を見上げるアーサー。困惑しきった顔で狼狽えている。 「ロイド。お前が大好きなアーサーとファックさせてやるよ。嬉し過ぎて勃起しそうだろ。」 「なっ…?!ふ、ふざけんな!クソッタレ!そんなこと出来るわけねえだろ!!」 頭を殴られたようなショックだった。俺とアーサーが?ありえない。そんなこと出来ない。 「約束だったろうが!!アーサーには手を出さないって!!」 「ああ。“俺達”はな。だがお前がヤる分にはいいだろ?あぁ?」 悪魔のような声に戦慄した。コイツラはどこまで俺達を貶める気なんだ。狂ってる。 「まあお前がヤらねぇってなら、仕方ないから俺達がアーサーの相手をしてやるけどなあ。 約束は約束だが、そうなったら仕方ねえからな。」 ユルギスが舌舐めずりをしながら言う。アーサーはびくっと身震いして俺にしがみついた。 「アーサーをファックするか、アーサーがファックされるのを見るか。好きな方を選べよ。」 コイツラは本気だ。アーサーを抱くか。アーサーが乱暴されるのを見るか。選ぶなんて、そんなこと―― でも選ばなきゃアーサーは、アーサーは―― 「ロイド…」 小さな声で俺を呼ぶ声がした。アーサーだ。腕の中で小さくなっているアーサーが俺を呼んだんだ。 「アーサーっ…」 「…ロイド。俺は、どうなったって構わない。ロイドが選ぶ方でいい。ロイドが傍にいてくれるなら、 俺どんなことでも全然平気だ。」 そう言うとアーサーは笑った。その笑顔があんまりにもきれいで、俺は息を飲んだ。アーサーの細くて華奢な 肩をぎゅうっと抱いた。アーサーは微かに震えていた。 そして、決断する。 「……………アーサーを、抱く。」 その瞬間アーサーは、はっ、と熱い吐息を吐いた。 「決定だな。くくくっ言った通りだろ?コナー。10ドル寄越せよ。」 「クソッ!わかってるよ。コレ見てからやる。」 アイツラがゲラゲラ笑っているのを他所に、俺はアーサーを見た。アーサーの目は濡れていて、顔は赤く 火照っている。唇はきつく結ばれていた。 「……ごめん。アーサー……」 アーサーはふるふると首を横に振る。その姿は本当に幼くて、とても痛々しかった。 アーサーはまだこんなに小さいのに。こんな目に遭わないといけないなんて。 「オラ、さっさとやれっつったのはテメエだろうが。早くしろよ。」 アレックスが催促する。 ――やるしかない。アーサーが怖がらないように、そっと麻袋の山にアーサーを横たえる。 「…大丈夫。絶対怖いことはしない。大丈夫だから。」 「うん…」 怯えた様子のアーサー額にそっと唇をつけた。 それから瞼や鼻、頬とキスをしてやる。段々アーサーの身体の強張りが解けていく。それを見計らってアーサーのシャツの ボタンに手をかけた。 一つ、二つ。 上から順番に外していく。 217 :5/8:2009/02/26(木) 22 43 39 ID B2Hsso3E あっ……」 全部のボタンが外れ、シャツがはだける。見慣れているはずの胸はうっすらとピンク色に染まっていて、何故か とても艶かしく見えた。上下する胸には薄く色づいた突起がある。そこは半分ほど勃っていて、アーサーが興奮して いるんだとわかった。その可愛い右の乳首を口に含んだ。 「あふっ…あぁっ!」 舌で乳首を転がしながら、左手でもう一つの乳首を撫でてやる。こりこりとしてきたそれに少し意地悪をしてやろうとして、 軽く歯を立てた。アーサーは敏感に反応して 身体を跳ねさせる。それを優しく押さえつけて、首筋や肩に何度も口づけた。 さっきまで堅くなっていた身体が次第に解れていく。 「アーサー…下、脱がすぞ…」 「んっ…」 アーサーの下着の中に手を伸ばす。そこはもう濡れていて、ペニスも勃起しかかっていた。そこを袋ごとやわやわと揉んで やるとアーサーは甘い悲鳴を上げた。 「やあっ…!ひんっ…ひあぁ…!」 いつもからは全然考えられない位甘ったるくて乱れたアーサーを見て、俺の腐りかけた脳ミソは痺れるような幸福を感じていた。 衝動に突き動かされるまま、一気に下着とズボンをずり落とす。 「ああっ…!」 ぷるんと未熟なペニスが跳ねて出てくる。さらさらした液体を先っぽから垂れ流しながら、ぷるぷると震えていた。いかにも 子どものものというサイズで、親指くらいしかない。半分ほど勃っているものの、皮は剥ける気配もなかった。 「ロイ…ロイドっ…恥ずかしいっ……」 顔を真っ赤にしながらアーサーは訴えた。 可愛い。 可愛い。 可愛い。 その時初めてはっきりと、俺はアーサーに欲情していることを自覚した。 その次の瞬間には、俺はアーサーの唇を奪っていた。 「…はむっ……んっ…くちゅっ…はあっ、アーサー、アーサーっ…んちゅっ…」 「…むぅっ……あむっロイっ…はんっ、ちゅっ…くちゅっ…ロイドぉっ…んぐっ…」 お互いに口の中をでたらめに舐めて、食んで、吸い合った。どっちのものか分からなくなった涎を飲み下しながら、 必死にお互いを求め合う。時々アーサーの性器を触ってやればくぐもった声をあげて俺にすがってきた。アーサーの反応が緩慢に なったころ、やっと俺達は唇を離す。アーサーはもう蕩けきっていて、うっとりとした目でこっちを見つめていた。 「はあっ……はあっ……はあっ…アーサー…もっと…気持ちよくしてやるからっ……」 「あ……あ…ロイ…ド…ぉ…」 ぴくぴくとひきつる太股を割り、顔を埋める。そしてまだ幼ないペニスを口に含んだ。 「やあああぁぁっ!」 アーサーは鳴いた。多分フェラチオは初めてなんだろう。腰を引いて逃げようとしたけれど、俺はそれを許さない。つるつると したそこを愛撫する。小さい茎だけじゃなく、袋も一緒にくわえ込んで、揉みしだくように口の中を転がした。むくむくと勃ち 上がるペニスの先を舌で剥いてやる。 「いっ…!ロイドっ…痛いっ…やめてっ…!」 少し乱暴にそこ剥きあげると、口の中にピリッとした刺激と鼻をつく臭いが広がる。ずっとかむっていたから、恥垢が溜まって いたのかもしれない。俺はそれを舌で丁寧に削ぎ落とし、きれいにしていく。痛くないように、力を加減してねっとりと舐めてやる。 「ひゃうぅっ…!だめっ…ロイド…!」 カリや裏筋も丹念に舐めてやる。口をすぼめてくぽくぽとピストンしてやると、アーサーは嬌声を上げて腰を揺らした。そろそろ限界か。 アーサーの様子を見て、追い込みをかける。じゅるじゅると音を立て、思い切り吸い上げてやる。 「きひいっ!ロイドっ!やっ…やだっ…だめだからっ…ロイドっ…!あああぁぁぁ!」 アーサーは鳴きながらイった。ただペニスはビクンビクンと痙攣し、失禁はしたものの、射精はしなかった。漏らしたものを 飲み込むと、俺はアーサーに向き直った。 「アーサー…もしかさて、まだちゃんと出来ないのか?…」 アーサーは息を荒げ、顔を伏せ、耳まで赤くしながら僅かに頷いた。 まだ小さすぎるアーサーの体はまともに射精すらできないんだ。そう思うとこれ以上のことをするのは躊躇ってしまう。 だけど多分、ここでやめることは許されない。 俺達の後ろにアイツラの気配がする。こっちをじっとみて、にやけてやがる。 あんな下衆に、アーサーを渡してたまるか。 218 :6/8:2009/02/26(木) 22 45 23 ID B2Hsso3E 「…アーサー、少し腰上げろ。ちゃんと解すから…痛くない。大丈夫だから。」 アーサーは焦点の定まらない目をさ迷わせながらおずおずと足を開き、こちらに尻をさらけ出した。アーサーのアナルはとてもきれいな 色をしていた。濃いピンク色のそこは、俺の唾液やアーサーが漏らした体液で濡れそぼっている。ひくつくアナルはとても狭そうで、 人差し指すら入るかどうか怪しかった。 俺はそこに唇をあてがう。それからマッサージするように舐めていく。 「やめっ……!口っ…離せっ……汚いっ…からっ……!」 アーサーは力のない手で俺の頭を掴んだ。それに構わず俺はそこを解し続ける。舌を尖らせて孔に差し込む。それから潤滑油になる 唾液を流し込んだ。何度か舌を出し入れした後、指をゆっくりと挿入する。括約筋が傷つかないよう、慎重に慎重に入れた。 「力抜け…そうしたら楽になるから。」 「うぅ……はあぁっ…あうぅっ…!」 指を段々奥にいれていく。指も二本、三本と増やしてやる。眉を潜めて喘ぐ姿はとても可愛らしかった。気付けば俺のペニスも ギンギンに勃起していた。 ぐちゃぐちゃと三本の指がスムーズに動くようになった頃、俺は自分のペニスをアーサーのアナルに押し付ける。 「アーサー…いいか?」 「…っ…っ…ロイドっ…いい、よ……っ……」 その言葉と同時に俺はアーサーの中に入っていった。 「くううっ…!」 「きああああぁぁぁ…!」 熱い。 アーサーの中は溶けてしまいそうなほど熱かった。きゅうきゅうと締め付けてくるそこはとても狭く、俺のぺニスですら受け 入れるのが窮屈そうだった。アーサーが少し慣れるまで、暫くそのまま動かずにいた。中がぴくぴく痙攣するのがおかしくなりそうな 程気持ちいい。 「痛い…か…?」 今すぐにでも突きまくりたい衝動を必死に抑えてアーサーに聞く。すると苦しそうに息をするアーサーは、ゆっくりと微笑んだ。 「…これくらいっ……平気…だっ…動いてっ……」 健気なその姿に俺の理性の糸が切れた。 可愛い。 アーサーが可愛い。 アーサーを俺のものにしたい。 欲望のまま小さなアーサーの身体を貪った。めちゃくちゃに突きまくって、快感を求め続ける。脳が腐りきってまともな思考が出来ない。 「アーサーっ…アーサーっ…!気持ちいいっ…アーサーっ……」 「ロイドっ…あぅっ…ロイドっ、ロイドっ……!好きっ…ロイドぉっ…!」 どちらからともなく唇を重ねて、求め合った。口はべたべたになり、とにかく身体をまさぐり合う。肌を触れ合わせたくて 仕方なかった。かくかくと腰を振り、アーサーを蹂躙した。アーサーも俺を受け止めようと一生懸命しがみついてくる。 飢えた獣みたく交わりあう。 「ちゅっ…アーサーっ…くちゅ…ちゅうっ……アーサーっ…もう、イくっ…!」 「…ロイドっ……いいよっ…むうっ…ちゅるっ…はあっ…ロイドっ…くちゃっ…俺もっ……!」 219 :7/8:2009/02/26(木) 22 49 08 ID B2Hsso3E 今まで感じたことのない感覚だった。 どくどくとアーサーの中に汚い欲望を、精液をぶちまけた。一滴も溢さないよう、一番奥に打ち込んだまま、びくびくと 射精し続ける。快感と、幸福感と、切なさと、満足感と、とにかく沢山の感情がごちゃ混ぜになった感覚が身体を、心を 焼き尽くした。 「はー…はー…アーサー…」 「ふっ…うんっ……ロ…イド…」 俺達はまたキスをした。お互いを確かめるように、欲しがるように、甘いキスをした。 「アーサー、好きだよ。アーサー……愛してる。」 キスの雨を降らせなが囁き続けた。 アーサーを手に入れた。 これで、アーサーは俺だけのものだ。 暗い悦びが身体中に染みていく。 「ロイド……」 ぽつりとアーサーが俺を呼ぶ。俺は応えるようにアーサーの顔を覗き込んだ。顔を上気させ、潤んだ瞳をこっちに向けている。 蕩けきった表情がいじらしい。 「―――…」 何かを呟いたとき、アーサーの頬を一筋の光が伝っていった。 きらきらとした、透明で、純粋な、夜月に照らされる露のような、小さな光。 そしてアーサーは気を失った。 「あ…あ…あああっ………」 悪夢が醒める。 心に立ち込めていた真っ黒な靄が晴れていく。 熱に浮かされ、焼け爛れた脳が漸く自分の犯した罪を認識し始めた。 220 :8/8:2009/02/26(木) 22 49 44 ID B2Hsso3E 「あ、あ、ああぁ…アーサー…アーサーっ…俺、俺っ……なんてことっ……」 どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう。 アーサーを傷つけた。 アーサーを汚した。 俺がアーサーを、俺が―― 「お疲れさん。けけけけっ、大事な弟をレイプした感想はどうだあ?ロイド・バーカー?」 コナーの声がする。 そうだ。俺はアーサーをレイプした。 血の繋がった弟を犯した。 最低最悪の犯罪者だ。 「おい、アレックス。もうアーサーの野郎ヤってもいいだろ?」 「ああ。好きにしろよ。」 混乱した頭から血の気がさっとひいた。アーサーをヤる?確かにそう言った。 「やめろ!約束が違う!!」 我に返り、半狂乱になってアレックスとユルギスに怒鳴り付ける。掴みかかろうとしたが、コナーに組み敷かれ動きが とれない。ユルギスがこっちに向かって唾を吐き、ニヤケながらアーサーの方へと歩いていく。 「どうしてテメエみたいなガキとの約束守らなきゃならない?お前は黙って精液便所になってりゃいいんだよ。エロガキ。」 アレックスは顔を歪めて嘲け笑った。酷く醜悪な顔で笑うそいつは、紛れも無い外道だった。こうやってもがいている間にも アーサーに危機が迫っている。 畜生。こんな時にも俺はどうしてこんなにも無力なんだ――! 「約束を守れ!!“アレッサンドロ”!!!マルコや“彼等”はお前を許さないぞ!!!!」 ぴたりとアレックスの動きが止まる。顔色が急激に変わった。 「……何でお前がその名前を知ってる。」 低い、ドスの効いた声。目には怒りと恐怖が混在していた。はっきりとした動揺が見てとれる。そして次の瞬間怒号がとんだ。 「ユルギス!やめろ!」 「あぁ!?」 ユルギスはもうアーサーのアナルにペニスをあてがっていて、後少しで、というところまでいっていた。 「ふざけんなよアレックス。ロイドに処女やったら好きにして良いって言ったろうが。」 突然お預けを喰ったユルギスは当然のように怒り出し、アーサーを放り出してアレックスに詰め寄った。コナーが怯んだ隙に 俺は腕を振りほどき、アーサーに駆け寄る。急いで服を羽織らせ、最低限の身形を整えてやった。 「うるせえイワンが!やめろっつてんだよ!!ボケが!」 「何だと!俺はリトアニア人だ!ウォッカ野郎と一緒にすんじゃねえ!!クソッタレ!!!」 「ヴァッファンクーロ!黙れ!それとも黙らせて欲しいか?えぇっ?!」 「お…おい!落ち着けよ!看守が来るっ!」 俺達二人をおいておいて、言い争いは激しさを増していった。暫くして様子がおかしいことに気付いたのか、外から何人かの 人間がやってくる気配がする。 「お前ら!何を騒いでいる!!」 扉が開き、看守が乗り込んで来た。特に三人を取り押さえるわけでもなく、諫めようとしている。 「お前らはこっちだ。」 上から声がして、そっちを見上げた。そこにはあの神経質そうな医者がいた。 「早くしろ。」 俺はどうしていいかわからず、とにかく言われるがままアーサーを背負って部屋を出た。 医務室のシャワールームでアーサーの身体を洗った。不思議なことにアーサーは朝まで全然起きなかった。 身体じゃなく、心の方が現実に耐えきれず、アーサーから意識を奪っていたのかもしれない。 顔、腕、脚、そして――中。 痛くないように優しく指を中に入れた。 「ん……」 アーサーは小さく呻く。俺は細心の注意をはらってアーサーの中から自分の精液を掻き出した。 とろりとした感触と一緒に白いものが出てくる。 おぞましい、俺の罪の証。「…アーサー…俺っ…俺っ……」 絶対に許されない罪を犯した。もう俺は―― アーサーの兄ちゃんじゃなくなった。 -:第7話
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ふぁっぎお tbogtnitefukkatushitabaikusupi-dohabimyou.
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※ドラマCDを聴く予定がある方は、聴いてから読むことをオススメします ※相変わらずエロシーン短めです。スイマセン 7月7日。今日は七夕 この町の夜空にも、綺麗な天の川が流れていた 満天の星空には花火が打ち上げられ、人々は七夕祭りを楽しんでいる 浴衣姿の人々が行き交うお祭り広場、そこに“愛ちゃん”の屋台も並んでいる 「ハァ……皆楽しそうだなぁ」 三代吉は屋台の中でため息をついた 「黒2つくださ~い」 「はいッ!まいどあり~。200円になりま~す」 表情を接客モードに切り替える三代吉 同い年くらいの二人のお客は、どちらも浴衣姿の美人だった 「二人とも可愛いから餡子いっぱい入れちゃうよ」 「わぁ~、ありがと~♪」 「また来てねー♪…………浴衣の女の子って可愛いなぁ」 ――バシーン!! 笑顔で手を振り、客を見送る三代吉の背中を強烈な痛みが走った 「いってぇーー!」 「何を勝手なことしているのかな、アルバイト君?」 後方から感じる愛子の殺気に、三代吉の背筋が凍る 「いやぁ…あんまり売れないからさぁ………」 「売れないのは三代吉の接客が悪いからでしょ!鼻の下伸ばしちゃって、最低!」 「えぇ~!?それは誤解だってば……」 「どうだかねぇ」 「また痴話喧嘩してるのか?」 その声のほうへ二人が振り向くと、比呂美を連れた眞一郎が呆れ顔で立っている 「おっ、眞一郎。デートか?」 「わぁ~、比呂美ちゃん可愛いね!浴衣似合ってるよ」 「ありがとうございます」 愛子に褒められ比呂美は照れくさそうに笑った 「比呂美はどっちにする?」 「えっと…白がいいな」 「白と黒1つずつ」 「はいよ~」 祭りも終わり、広場からは人の姿が消えていく 二人は屋台を片付けて最後の仕事に汗を流していた 三代吉が屋台を乗せたリアカーを引っ張り、愛子が後ろから押す その様子はあの麦端祭りのときと変わらない だがこの半年間で二人の関係は大きく変わっていた 「相変わらず…この坂をリアカーってのは…キツイよなぁ~」 「ほら、頑張って!」 「早く免許が取りたいぜ…でも来年は無理かな…再来年なら…」 (三代吉と来年も再来年も…また一緒に……)「……今日はゴメンね。三代吉もお祭りを楽しみたかったでしょ?」 「んー…でも愛子と一緒じゃなきゃ楽しくないから。来年も一緒に屋台やろうな」 急にリアカーが重くなる 三代吉は体を持って行かれそうになりながらも、なんとか踏みとどまった 「うわっ!おい!急に手放すなよ」 「私、帰る」 「え?どうして?」 「それ返しといて」 「ちょっと!………何か気に障ること言ったか?」 屋台とリアカーを返し終わるころ、三代吉はTシャツがぐっしょりと濡れるほど汗をかいていた 夜になっても下がらない気温と、生ぬるい夜風が夏の訪れを知らせている 襟をバタバタと扇いでいると、肩に冷たい感覚がはしる 「っ!!」 驚きながら振り向くと、愛子が三代吉にサイダーのペットボトルを当てて笑っていた 「お疲れ様」 「なんだ、愛子か……ってそれ」 「びっくりした?」 冷たいイタズラか、その格好か、どちらのことを聞いているのかはわからなかったが 三代吉はえんじ色の浴衣を着た愛子の姿に驚いていた 「どうしたんだよ、その格好」 「えへへ。似合うでしょ?」 「あぁ…」 「行こっ」 「どこに!?」 愛子が三代吉の手を取る。突然の出来事に三代吉は手を引かれるまま歩き出した 「お~い、どこに行くんだよ」 「あの場所だよ」 着いたのはあの神社 三代吉が告白した場所。二人が別れた場所。そして愛子が告白した場所 始まりと終わりを経験した思い出の場所だった 「早く早く」 「えぇ~夜の神社って不気味なんだよなぁ…」 「男のくせに情けないこと言わないの」 どこからか聞こえてくる虫の鳴き声、蛙の合唱、木の葉が風で揺れる音 先ほどまで祭りを盛り上げていた、笛や太鼓や花火の音は消え静寂に包まれている 「線香花火やろうよ」 「花火?」 「私もね、本当は三代吉とお祭りを楽しみたかったんだ。二人だけの思い出がほしくて…だからね」 愛子は取り出した線香花火に火をつけた ――パチパチパチ 愛子の横顔が花火の灯りで浮かび上がる 三代吉は早くなった鼓動を抑えるために、サイダーを喉に流し込んだ 「ほら、三代吉も」 「おう……」 「綺麗だね」 「…愛子も綺麗だよ」 「似合わないキザなセリフ(笑)」 「うるせー!でも本当に綺麗だぞ。浴衣も似合ってる」 「あ、ありがと……なんか照れくさいな」 線香花火が消え落ちた瞬間、唇が重なり合った 「ん………あっ」 三代吉は愛子の手を取って立ち上がり、強く抱きしめた 「ハァハァ…ハァハァ……」 「三代吉?」 愛子は下腹部に押し付けられる強張りと、乱れた息遣いから三代吉の気持ちを感じ取る 抱きしめられた腕の中に漂う汗の匂いに理性も緩み始めていた 小さな子供を落ち着かせるように優しく話しかける 「どうしたの?……したくなっちゃった?」 コクッと頷く三代吉 「三代吉がシたいこと……シていいよ」 三代吉の舌が愛子の口腔で暴れる 「んっ……ふっ……んん………」 愛子の手は縋るように三代吉のTシャツを掴んでいた 口元からこぼれた唾液が糸を引きながら、胸元に落ち浴衣の中へ流れていく 「んんっ……んふぅ……ぴちゃ………」 キスをしながら浴衣の上を這っていた三代吉の手が襟ぐりを広げていく なかなか緩まないもどかしさから、やや強引に襟を広げると 愛子の張りのある胸が帯の上に乗るようにしてこぼれ落ちた 「ィヤ……」 下から持ち上げるように掴むと、逃げ場を失った胸が形を変えて指の間からはみ出てくる その様子を愉しむように、三代吉の手は踊り続ける 敏感な胸への愛撫に愛子の膝はガクガクと震えていた 「あんっ……んぁっ…立って…れない……」 三代吉は大きな木にもたれるように促すと、今度は味覚でその胸を味わう 暗がりとはいえ、野外というシチュエーションに二人の気持ちはいつもより高ぶっていた 「もう挿れていいよな?」 「……うん」 愛子は木にもたれかかったたまま、片脚を三代吉に持ち上げられ、秘所がぬるい夜風にさらされる 限界まで硬さを増した三代吉のモノが当てられると、まるで待ち望んでいたようにヌルッと飲み込まれた 「うっ…あぁっ…んぁ!んぅっ!はぁん!」 身長差がある二人、愛子は爪先立ちになりながら三代吉と繋がっている 大きく突き上げられるたびに、爪先が浮きそうになり その反動でピストンは深くまで突き入れられる 「はぁっ!はぁっ!みよきち…んぁぁっ!んんっ!」 「しっかり俺に捕まって…」 三代吉の言うとおりに両腕を首にまわすと、もう片方の脚も持ち上げられ 愛子は三代吉に抱きかかえられる“駅弁”の形になる 「ひゃっ!落ちる!」 「大丈夫、ちゃんと捕まってて」 「あっ!あっ!あんっ!へ、変に!なるッ!」 ――ぱしっ!ぱしっ!ぱしっ! 湿った肌がぶつかる音、愛子の奥を突き立てる音 月明かりに照らされる、汗で額に張り付いた赤みがかった髪と、はだけたえんじ色の浴衣 艶かしい色気をふりまく愛子の身体を、三代吉は理性を失った獣のように貪る 三代吉が作るリズムに合わせて愛子が泣く 「んっ!んんっ!あっ!あっ!あんっ…くっ、イッ!イクッ…くぅっっっ!!!」 愛子の頭の中で花火のように大きな閃光が弾けた 同時に果てた三代吉もまた同じ花火を頭の中で咲かせていた 乱れた浴衣を整えながら、愛子はハッと思い出したように言う 「あ!短冊に願い事書くの忘れちゃった…」 「なんて書くつもりだったんだ?」 「それは…『三代吉とずっと一緒にいられますように』…って……」 「それなら大丈夫だって。俺は一生愛子の傍にいるつもりだから」 ―終―
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くち 男女共通 20種 × 1色 × 3位置 = 60パターン
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1― 「それにしても果歩のやつ遅いな、このままじゃ遅刻だぞ?番司、ちょっと待っててくれ、呼んでくるから」 我聞が果歩を呼びに行きます。番司は我聞の話を無視し、果歩とのこれからを想像してます。 (う~ん、果歩が高校卒業したら一緒に住んでくれねぇかなぁ?……イヤ、無理か。果歩が抜けたら工具楽家が潰れそうだしな。 そうだ!工具楽が國生さんを嫁にしちまえばいいんだ!ナイス、俺!よし、果歩に相談して裏で手ぇ回して……) 偶然にも番司がGHKと同じ考えにいたった時、果歩を呼びに行った我聞が家から出てきました。 その表情は少し暗く、呼びに行ったはずの果歩の姿は見えません。 「すまん番司。果歩は気分が悪いから今日は休むそうだ」 「は?なんだそれ?何時からだ?何時から具合が悪かったんだ!」 恋人の一大事に番司は我を忘れて我聞に問い詰めます。 「今朝は普通だったんだが、急に具合が悪くなったみたいだ。……すまん、家長としての責任不足だ」 「なんで気づかねぇんだ!てめぇ家族だろ?それでよく家長なんて言えるな!」 愛する果歩を心配するあまり、番司の怒りは収まりません。我聞を殴りそうな勢いです。 「……お前の言う通りだ、すまん」 唇を噛み締めて頭を下げる我聞。責任を感じた我聞は弁当を番司に渡して言います。 「果歩の看病は俺がするから番司は学校に行け。せっかく果歩が作ってくれた弁当だ、持って行ってくれ」 しかし番司は少し考えて断わります。 「いや、俺が看病する。お前、単位やばいんだろ?お前こそ学校に行かなきゃな」 「確かにそうだが、しかし……」 「俺に看病させてくれ。たまにはアイツのために働きたいんだ、頼む!」 頭を下げる番司。それを見て我聞も折れました。番司の肩をバンッと叩き、頷きます。 「分かった、果歩を頼む。しかし果歩はいい男を捕まえたな、お前らが羨ましいぞ」 我聞の言葉に照れたのか、番司は顔を真っ赤にして怒鳴りつけます。 「さっさと行け!単位落とすぞ!」 「はは、照れるな照れるな!ではまかせたぞ。なるべく早く帰るからな!」 我聞は自分の弁当箱を持ち学校へと走っていきました。 残された番司は、愛する恋人が作ってくれた弁当箱を見つめ呟きます。 「あのバカ。辛いのなら辛いって言ってくれよ……俺達、恋人だろ?」 うっすらと涙を浮かべながら弁当箱を見つめています。 2― その頃果歩は自室で頭から布団をかぶり声を殺して泣いていました。 (……番司……番司!辛いよ……苦しいよ……なんでアタシじゃなく陽菜さんなの? ……ヤだよ、離れたくないよ) 果歩の涙で枕はもうぐしゃぐしゃです。制服を着たままフトンに潜りこんでいるので制服もしわくちゃです。 (こんなに……こんなに好きなのに!ずっと……ずっと一緒に居たいのに!……なんでなの、番司? ……辛いぉよ……助けてよ!) 番司との別れ……想像するだけで震えが止まらず、自分の肩をギュっと抱きしめ震え続けています。 (諦めなきゃダメなの……かな?……もう一緒に居れないの? ……もう好きって言ってもらえないの?……番司……番司!) 自らの考えに涙が止まらず、震え続ける果歩。その時部屋の襖が開きました。 「果歩!大丈夫か!熱はないのか?腹減ってないか?喉渇いてないか?」 番司が騒がしく部屋に入ってきました。 (ば、番司?なんで?……そっか、お兄ちゃんに聞いたんだ。何の用だろ?……別れ話かな?……ヤだな) 泣きはらした顔を見せたくないのか、果歩は布団から顔を出そうとしません。 「果歩、大丈夫か!熱はあるのか?吐き気は?頭痛くないか?」 番司は優しく布団の上から撫でてくれます。 「ごめんな、無理して弁当作ったせいで……気分はどうだ?」 優しい言葉をかける番司。そんな優しい言葉に答えるように布団の下から果歩が呟きます。 「……あく」 「何だ?果歩。何て言ったんだ?」 「最悪って言ったの!」 布団をはねのけ番司に向かって叫びました。 「あんたのせいで……あんたを好きになったせいで! ……なんでよぉ……なんでアタシじゃなく陽菜さんなのよぉ」 フトンから飛び出した果歩は、番司に抱きつき胸で泣きじゃくります。 「アタシはあんたと一緒に居たいだけなのに……何でダメなの?」 番司の胸の中で自らの思いを言い続けます。 「アタシはあなたじゃなきゃイヤなの!何でアタシじゃないの?番司……何で陽菜さんなのよ!」 果歩は興奮して自分でも何を言ってるかもう分りません。番司は果歩の髪を優しく撫でて落ち着くのを待ってます。 「……スン……グスン」 「落ち着いたか、果歩」 「……うん、ゴメンネ」 30分は経ったでしょうか?泣き続けていた果歩は落ち着きを取り戻し、番司の胸から離れました。 「果歩……」 「いいの、短い間だったけど楽しかったよ……ゴメンね」 果歩は微笑みながらしかし寂しい笑顔で番司を見つめ言いました。 「アリガト。……嘘でもアタシの事好きって言ってくれて、ホント嬉しかったよ。……アリガト」 果歩はそう呟き、寂しい笑顔を見せて部屋を出ようとしました。 「果歩、ちょっと待て!」 番司はそんな果歩の腕を引き寄せて言いました。 「果歩、ゴメン。……お前が何を言ってるのかさっぱり訳分らないんだけど、なんかあったのか?」 番司の頭には?マークが何個も浮かんでます。 3― 「ごにょごにょごにょ」 果歩は番司に耳打ちします。 「俺が國生さんのことが好きだって?ちょっと前までは付き合う事を夢見てたけど、今はお前一筋だよ」 一瞬ニヘラ~っと表情を崩した果歩。しかしすぐに元の落ち込んだ顔に戻り、再度耳打ちをします。 「ごにょごにょにょごにょ」 「はぁ?さっき俺が國生さんかわいいなって言っただと?そんなの言ってねぇよ!ただ『國生さんもかわいそうだよな』って工具楽には言ったがな。聞き間違いだろ?工具楽に聞いてみろよ」 ええ?っと驚いた表情を見せる果歩。しかしまた落ち込んだ表情になり、耳打ちを続けます。ですが先ほどまでとは違い、幾分か落ち着きを取り戻しているようです。 「ごにょごにょごにょにょ」 「なぬ?薬の効果が切れてお前の事好きじゃなくなったはずだ?ナンだそりゃ?薬飲まなきゃならねえのはお前だろ、果歩」 こんな状況でも心配してもらえてるのが嬉しいのか、一瞬嬉しそうな顔を見せた果歩。しかし思い出したのか、慌てて落ち込んだ表情になります。……果歩さん、もしかして演技ですか? 「ごにょごにょんごにょ」 「ぬを!惚れ薬?告白した日に別の薬と間違えて俺に飲ましたぁ?コラ!俺に何飲ませようとしたんだ!」 初めて真実を聞かされた番司は驚き、果歩の顔を見つめます。そんな番司の顔をウットリと見つめる果歩。もう落ち込むのも忘れているようですね。 「ごにょごにょごにょりんこ」 「じゃあまだ効果が続いてるのかって?んなもん知るか!効果があったとしてもとっくに消えてるよ」 果歩の話を理解して、番司は頭を抑えため息を吐き出しました。 「お前、俺が仙術使いだって忘れてるだろ?告白した日にお前の言う惚れ薬のせいだろうな、体の調子が狂ったんで新陳代謝を早めて体調を元に戻したんだよ。次の日には全開バリバリよ!」 果歩はかわいい口をポカンと開けて聞いてました。頭の中で番司が言った事を理解しようと必死です。 (え~っと、じゃあ薬を飲んだ次の日には効果が無くなってたって事? ……ということは、惚れ薬の効果で今まで付き合ってたんじゃないの?) 思いもしなかった番司の話に驚きを隠せない果歩。慌てて番司に問い詰めます。 「え?ええ?じゃあなんで薬の効果も切れてたのにアタシと付き合ってたの?アタシを嫌ってたんでしょ?」 「告白するまでな。……あの時のお前の笑顔、世界で一番綺麗だったんだ。……一目ぼれって奴かな?」 果歩は恥ずかしいやら嬉しいやらで顔はもう真っ赤です。それを見た番司は堪えきれず笑い出しました。 「あ~はっはっは!なんだ、全部お前のカン違いかよ!カン違いにも程があんぞ」 「アタシはね、真剣だったんだよ!番司に嫌われると思って……あんたを引き止めるために子供を作る覚悟だったんだからね!」 「あ~そうか、ゴメンゴメン。あ~腹イテ」 番司はわき腹を押さえて謝ります。 「くぅぅ~!いつまで笑ってんの!アタシは病人なのよ!さっさと看病しなさい!」 今までの騒動がすべて自分のカン違いだと分かり、番司に八つ当たりです。 「はいはい……なぁ果歩知ってるか?病気を早く治す方法を」 「そんなの知んない!」 果歩はぷいっと顔を横に向けます。番司はそんな果歩の顔を両手で優しくつつみ囁きます。 「人に移したらいいんだよ。例えば……口移しとかな」 番司は果歩に軽くキスをします。 「もう、そのセリフも聞いた事ある~」 惚けた顔で文句を言いますが、手は番司の首に回しています。 「そうか、俺もだよ」 番司はそう言い……激しくキスで果歩を求めました。 4― ちゅ……ちゅぱ……んちゅ……じゅる…… いつもは幼い兄弟でうるさい寝室に、唇を絡めあう、お互いを求め合う音が響く。 「ん、は、ぷぁ……やぁ、ん……はん」 果歩は初めてのディープキスに頭が惚けてきました。そんな果歩にお構いなしに、番司の舌が果歩の唇を割って入り、舌を絡めて吸い、また絡めるといった徐々に激しい動きになってきます。 「ふぁ、番……じぃ、んん……おねが、ちょっ……んぁ、待っ……」 番司の舌は果歩の唇から名残惜しそうに離れます。番司と果歩の唇には唾液の橋ができ、お互いの唇が離れるのを名残惜しそうに繋いでいます。 「ん?果歩、どうした?」 「激しすぎ……るよ」 果歩は肩で息をして、惚けた目で番司を見つめます。 「わりぃ、つい……イヤか?」 「ううん……ちょっとビックリしただけ」 果歩の目には涙が浮かんでます。果歩を泣かせてしまった!果歩の涙でそう思った番司は、焦って頭を下げます。 「スマン!調子に乗りすぎた!お前を悲しませるつもりはなかったんだ!」 「違うの!嬉しいの……番司がアタシを激しく求めるなんて……今までなかったから」 「果歩……」 「アタシがどんなに誘惑しても我慢してくれてたんだよね?……アタシの体、気遣ってくれてたんだよね?」 果歩は番司の首に両腕を回し額同士をコツンとくっつけました。 「ねぇ番司……アタシ、風邪引いたみたいで少し寒いの」 果歩はニッコリと微笑みながら番司に囁きます。 「寒い時に体を暖めるのには、何がいいか知ってる?」 番司は果歩の体を軽く抱きしめ尋ねます。 「さぁ、なんだろうな?」 軽く唇を合わせ、番司を見つめます。 「人と人が裸で抱き合うのが一番なの」 「そのセリフ、聞いた事あるな」 「そう?けどねアタシが言うのはあなただけ。あなたの熱を分けてよ。……好きよ、番司」 2人はお互いをキスで求め合いました。 5― チュ……チュチュ……チュバ……ズズ……チュパ…… 「あ、ふぁ、ひゃ、あ、んあ、あふ……」 番司は果歩の制服を脱がしながらキスをする。唇が触れるたび果歩の口から声が漏れ、果歩は必死に声を抑えようと右手で口を抑える。唇、まぶた、頬、額、耳、首筋そして唇と次々にキスの雨を降らしつつ、制服を脱がし遂にはブラをはずした。 「アタシの胸、まだ発展途上なんだ……ゴメンネ、小さくて」 果歩は番司から目を逸らし謝ります。優さんぐらいの胸があったら番司が喜ぶのに……表情からは果歩のそんな思いが伝わってきます。しかし番司はその胸を揉みながら、先端のピンクの突起を口に含む。 「ひゃう!あ、ああ……いや!噛ん……あ、だめ!気持、い、よぉ……番司ぃ」 「果歩、お前の胸、最高だ……すべすべして柔らかくて、こんなに感じてくれる……あぁ果歩」 番司は右手と口で胸を愛撫しながら、空いている左手は下に下にと降りていき、遂に果歩自身へと辿り着きました。 「ひゃう!ダメダメダメ!番司そこ触らな……ひゃぁん!やだ番司!」 くちゅ……くちゅくちゅくちゅ……くちゅくちゅくちゅ…… 初めてとは思えない指の動き。よほど練習したのか、指でスムーズに果歩を犯し、上り詰めさせる。初めて味わう快楽に、果歩は喘ぎ、番司を抱きしめることしか出来なかった。 「あん!ああん!すご、おねが、もうダメ!いっ……きゃぅん!」 果歩は番司を抱きしめ、痙攣しながら反り返り……そして脱力した。番司は果歩の恍惚の表情を見ながら、自分の指を見て驚いている。そしてテクニックを伝授してくれた先輩に心の中で感謝した。 (すげぇ……果歩、イっちゃたんだ?……有難う御座います理来さん!姉ちゃんにはいい人だと言っときます!) 「……ん、番司……今、の何?なんか凄か……た」 初めての絶頂に体力を消耗した果歩は、息も絶え絶えです。 「果歩……ん…」 番司は我慢しきれずキスをして、果歩の口の中を味わいます。 「んひゃう、ふゃんびぃ……しゅき、好きなのぉ……愛してるのぉ」 果歩の呟きに番司は我慢の限界です。 「果歩…いいか」 果歩は番司を見つめながら頷きます。 「……うん。アタシは番司の物。番司だけの物だから……好きにしていいよ」 果歩の言葉にゴクリとツバを飲み込み、最後に残ったショーツを脱がして自分自身を果歩に合わせる。 「いくぞ……果歩」 「……うん。来て、番司」 グチュ! 頷く果歩を見て、番司はいきり立っている己自身を一気に突き入れた。 「いっっきゃぁ!痛、痛い痛い!番司、ああ!番司ぃっ!」 果歩は頭を振り乱して暴れだし、番司の背中に爪がめり込むほど強く抱きしめる。 ぐちゅぐちゅぐちゅ……パン!パン!パン!……パンパンパンパン! 「ああ、果歩、好きだ!愛してる!」 番司はピストン運動を繰り返しながら果歩にキスをし愛を囁きます。徐々に早くなる腰の動き。それに合わせて果歩の喘ぎ声も早くなる。 「ひっ、うぎぅっ、痛ぅ!……あぁ番司ぃ、んん!好きぃ、あん!好きなのぉ、愛してるのぉ!」 愛する番司のために、痛みをこらえて耐える果歩。そんな果歩の温かさを感じ、一気に上り詰める番司。 「果歩…もう、ダメだ」 「中に、中に出して!あなたを……番司を感じたいのぉ!」 パンパンパンパンパンパンパンパンパンパン! 歯を食いしばり、一心不乱に腰を打ちつける番司。初めてのSEXの為か、果歩を気遣う余裕はないようだ。 「果、果歩!うっくぅぁぁ」 果歩を力一杯抱きしめ、そして一番奥に突き入れる。その瞬間、果歩の中で熱い……とても熱い物が広がっていった。 ドクン!ドビュ!ドビュビュ!……ドクン!……ビュピュ! 「ば、番司ぃ!ああ!あぁぁぁ!……あった、かい……番司のが……アタシの……中に」 果歩は自分の中に番司が広がるのを感じ、意識を失った。 ……体中に感じる、番司の愛に包まれて。 6― 「果歩、のど乾いたろ?スポーツドリンク取って来ようか?」 初めてのSEXを無事に終えてのまったりとした一時。2人仲良く布団の中でお互いの余韻を楽しんでいます。果歩は腕枕してもらって上機嫌のようです。 「ん、まだいい。……なんかさ、終わってみると……結構恥ずかしいね」 番司の胸に顔をうずめ照れてます。 「ホントだな。けど俺は嬉しいよ。……お前と一つになれて」 「ぷっ、また何かのセリフ~。ボキャブラリー少ないわねぇ。けど……アタシも同じ気持ちよ」 お互いを見つめ合う2人。そして徐々に顔が近づいていき…… 「果歩……」 「番司……」 唇が近づき、二人の距離がゼロになる瞬間…… ……ぐうぅ~ 「………」 「……今のわざと?」 番司のお腹に笑いの神が降りて来て雰囲気を台無しにしました。 「……ぷっ、あはは!なんかあなたらしくていいわ。そうだ、せっかく作ったんだからお弁当にしましょ?」 「そ、そうだな!……今日のおかずはなんだ?」 果歩はニヤリと笑い、そして微笑みながら言います。 「ウナギの蒲焼ととろろ汁よ。午後に備えて精力つけて貰わないとね!しっかり食べて頑張ってね!」 番司は悟りました。『俺は一生尻に轢かれるんだろうなぁ…』と。しかし『果歩の尻ならいいかな?』とも考えています。 お2人とも末永くお幸せに…… おまけ― 2人が結ばれてから一ヵ月、優さんの部屋に果歩の叫びが響きます。 「なんで来ちゃうのよ!チクショ~!」 なにに怒っているのでしょうか?果歩さんご立腹です。 「果歩ちゃんなんか荒れてるね。何かあったの?」 せんべい片手にウンザリ顔の優さんが尋ねます。 「生理が来ちゃったんですよ~。せっかく初めての時にうまく騙して中に生で出してもらったのにぃぃ~!」 ジダンダ踏んで悔しがる果歩。 「へ、へぇ~、そうなんだぁ」 そんな果歩に優さんドン引きです。 「安全日って嘘ついて3回も出さしたのにぃ~!悔しいぃ!」 「は、初めてで3回しちゃったの?しかも危険日に?生で?」 果歩の計画的な犯行に、背筋が寒くなる優さん。 「そうですよ。あれ以降、生ではしてくれないんですよ。子供が欲しいのに~!」 悔しがる果歩に、引きまくる優さん。いちおう年長者として、妊娠について諭すつもりです。 「果歩ちゃんってさ、中学生だからまだ子供は早いんじゃないかな~って思うんだけどなぁ?」 「優さん分ってない!番司はカッコイイから尻軽女共に狙われるんですよ!子供は抑止力です!」 「そう、頑張ってね~」 鼻息荒く、優さん人差し指を突き刺す果歩。そんな果歩に溜め息交じりの言葉を返す優さん。顔には『もうやってられない』と心の叫びが浮き出ています。 優を呆れさせた果歩は、言うだけ言ってスッキリしたのか、やっと帰ろうとしています。ドアに手をかけた時、何かを思い出したのか、振り返ってこう言いました。 「あ、優さん、惚れ薬の反対の物って作れない?」 「無理!絶対無理!」 即答する優さん。これ以上係わってたまるか!と言いたげな表情です。 「優さんなんか冷た~い!はは~ん、さては焼いてるな~?」 「………」 果歩が帰った後、1人で河川敷まで走ってきた優さんが、夕日に向かって叫んでます。 「……もういやだ~!転職する~!毎日毎日やってられるか~!」 ……優さんご愁傷様。